2021-01-01から1年間の記事一覧
マンガだとできるのに 私は確定診断こそないもののASD*1圏内で色々困難なことがある。 気分の切り替えが上手く行かない。 精妙な身体操作が困難*2。 聴力に問題がないのに聞き取りが上手く行かないことがある。 顔を見て名前を呼ばないと顔と名前が一致しな…
第1回の御題『東洋占術って何から始めたら良い?』 05月07日に第0回というかプレオープンで『ゆるっと東洋占術を語る会』が試験的に開かれました。一応、御題として『四柱推命の用神』はあったけど、のっけからドライブしまくりました。その様子は、『ゆるっ…
マジカル・ステップ 陰陽師が使ったとされる反閇のステップだけど、御神楽にも反閇の名を持つものは幾つかある。 www.youtube.com片足を大きく踏み出して、残った片方を引き付けてダンダンと踏み込む。陰陽師の反閇はここまで極端ではないけど基本は似たよう…
ボクの考えた最強の不定時法www 大石眞行さんが【うらない君とうれない君】で不定時法の話をしていた。 www.youtube.com制度としては、1日を昼夜に分けて昼間の時間帯を卯辰巳午未申に6等分、夜間の時間帯を酉戌亥子丑寅に6等分することになっている。例えば…
風水の思い出 まだ中学か高校の頃にNHKのラジオで朗読やっていたのを時々聞いていた。その中に風水の話があった。確か魯迅の作だったんじゃないかな。こんな話だった。 それなりの財産を築いた商人が子孫の繁栄を願って風水の良い墓を作るために風水師を雇っ…
六壬と遁甲 六壬神課と奇門遁甲の使い手の伝説は幾つか伝わっているけれども、その伝説には六壬と遁甲で大きく質が違っている。 六壬では、こんなに事細かに当てたという話が多いけれども、遁甲ではこんな不思議なことが起こったという話になっている。 例え…
東アジア恠異学会第132回定例研究会 昨日、ZOOMで開かれた『東アジア恠異学会第132回定例研究会』に参加させて頂いた。 金沢学院大学、佐々木聡先生の「前近代中国の基層社会における災異受容と通俗信仰」の発表で、 天文が関わる占書の多くが禁書になってい…
六壬から類推する遁甲卜占の拡張 以前『四課三伝と日干落宮、時干落宮』のエントリでこう書いた。 多分、六壬の照上法と似たものが、奇門卜占にもあるはずで、少なくとも二課、四課といった陰神は作れるはずだ。実は三伝に相当するものをあったりするのかも…
ちょっと政治の話でも 今日、togetterでこんなコメントした。 乾隆帝ってさ、10回の侵略戦争全てに勝利したと吹き上がって「十全老人」と自称したんだぜ。 https://t.co/xb5ALb9G6E「文化財にでかでかとハンコを押しまくる乾隆帝」https://t.co/l3Rl6LDOc4 …
固有名詞の中国表記 Twitterで一昨日くらいに、実体とかその英語表記が同じなのに片仮名表記が異なっている固有名詞について幾つかtweetしたりリプをもらったりした。その中でマンガ家の山本貴嗣さん*1のこんなリプがあった。 ですです、アレキサンダーとイ…
懸念される新型株 結局、オリンピックはやるらしい。そうなると懸念されるのがCOVID-19の新型株の出現だ。Tokyo株とか言われるだろうというのは火を見るよりも明らかだ。昨日の夕方に占ってみるかという気になったので、新型株の出現について占うことにした…
少見多怪 風呂に入っててふと思った。紫微斗数で来因宮が大限の期間って、大限宮からの飛星四化が生年四化と同じだ。当たり前だよね、宮干が生年干と同になる宮が来因宮なんだから*1。 まあ来因宮が、 來因宮は、「前世未了之因縁」をみる宮です。 だなんて…
怨霊史観 怨霊史観というものがある。強い恨みを抱いて死んだ政治的敗者の怨霊への恐怖が日本の歴史の駆動力であった、というアレだ。怨霊史観では聖徳太子を怨霊であったとすることが多い。以前、『聖徳太子は祟ったか?』というエントリで、平安時代に書か…
辛丑の大運 四柱推命で行運の影響で身の強弱が変わるとした時に、今の丁酉の大運で極身弱の従児格から身弱傷官格に変化している可能性があるというエントリを上げたことがある。この時、すっかり忘れていたけれども、今年の年干支と同じ干支の大運を過ごした…
『陰陽道・修験道を考える』を読む(その2) 現代思想から臨時増刊号として『総特集◎陰陽道・修験道を考える』を読み続けている*1。収録されている論文に、 マティアス・ハイエク「江戸時代の占書と陰陽道」pp. 136-150 がある。著者のマティアス・ハイエク…
2つの黄道十二宮 現在、ホロスコープ占星術には、黄道上での位置が異なる2種類の黄道十二宮が存在している。一つは現時点での春分点を白羊宮の0度とする“tropical”な黄道十二宮と、2000年前くらいの春分点を白羊宮の0度とする“sidereal”な黄道十二宮だ。大ま…
『陰陽道・修験道を考える』を読む(その1) 現代思想から臨時増刊号として『総特集◎陰陽道・修験道を考える』が出た*1。ムック本ということだけど、分厚くて最終頁は462頁だ。私は祖父が山伏だったこともあって陰陽道の諸技術の民間普及に修験も大きく関わ…
2021-05-26の月蝕の影響を占ってみる 陰陽道研究家の木下琢啓先生が「天文博士は急ぎ蝕奏を出すべし」とtweetしてた。ビビッと来たので六壬でMundane*1の真似事をすることにした。 26日の月蝕は皆既月蝕*2で東京で20時18分42秒くらいに蝕が最大となる。とい…
失物というには、あまりに重大な 平家が壇ノ浦で壊滅した時に、三種の神器の一つである草薙剣が安徳天皇と共に海中に没してしまう。司令官義経最大の失策だろう。そして草薙剣が回収できるかどうか占えと神祇官と陰陽寮に諮問があった。陰陽寮では大蔵省に異…
三奇 奇門遁甲には乙奇、丙奇、丁奇の三奇がある。それぞれ別名があって、乙奇は日奇、丙奇は月奇、丁奇は星奇ともよばれる。日月はそれぞれ1つしかないのに星は沢山ある。ひょっとすると星奇の星も特定の星の可能性があるのでは?という疑問を提起したこと…
ラーメンハゲ芹沢の公理 ラーメン才遊記*1で芹沢はラーメンをこう定義している。 ここで芹沢が“フェイク”と言っているのは、ラーメン才遊記のラスボスである汐見ゆうこ*2が「ラーメンとはフェイクである」と定義したのを受けているからだ。まあそれは本題じ…
視日辰陰陽以立四課 安倍晴明著の『占事略决』では六壬天地盤の作成と四課の作成を以下のように簡潔に解説している。 常以月将加占時、視日辰陰陽以立四課*1。 「常以月将加占時(常ニ月将ヲ以テ占時ニ加エル)」が六壬天地盤の作成方法で、月将(サン・サイ…
時間と空間 中国占術では時間と空間を同質なものどして扱っているのは間違いない。十二支は空間つまり方位にも使用されるし、時間にも使用される。西洋占星術でもハウスを使用するなら、観測地点を特徴付ける子午線と地平線を使用してハウス分割を行う以上、…
偶数の方が安定する 『陰陽五行というけれど』のエントリに、わっとさん(id:watto)から、こんなブックマーク・コメントをもらった。 陰陽五行→十干、十二支、六曜など、東洋(中国)は偶数志向があるような。西洋は明らかに奇数志向ですが。 そうでもない…
閨房での術 房中術の『房』は閨房の『房』でベッドルームのことだ。なので閨房には“ねや”の訓がある。透派では、呼吸によって天の気を取り込み、その気を練って得た丹を天丹とよんでいる。この天丹作成を強烈にブーストする方法として媾合によって相手から気…
陰陽説 vs 五行説 今は一口に陰陽五行と言っているけれども、世界の成り立ちを説明しようとする試みにおいて、陰陽説と五行説は対立するものだった。それを中国戦国時代の陰陽家であった鄒衍(すうえん)が五行内部の陰陽の配分を決めることで、陰陽説と五行説…
魂魄この世にとどまりて 昔の怪談で怨霊の恨み言の定番の一つに「魂魄この世にとどまりて……」がある。中国人は人間のタマシイは、 天を起源とする陽の部分である『魂』が3割 地を起源とする陰の部分である『魄』が7割 で構成されているとした*1。人間が死ぬ…
童磨と道満 『鬼滅の刃』に出て来る重要な役割の鬼について、その名前の由来について幾つか考察がネットにアップされているけれども、結構あからさまな元ネタがあるのに話題になってないものがある*1。例えば十二鬼月上弦の参である『猗窩座(あかざ)』は、こ…
3進数のコスパ 前回のエントリで3進法計算装置の優位性について『三進法#経済性-Wikipedia』から引用する形で触れたけれども少し補足しておきたい。計算装置内で扱うことができる最大の数をとする。を進記数法で表現した時に必要となる桁数は大まかにという…
2進法の特殊性 今のコンピューターが内部で2進数表現を使用しているのは、私見では深い意味とかは無い。電気回路という高速スイッチングができるものを使って計算機を実現した時に、ON/OFFに1/0を対応付けるのが自然だった、それだけのことだろう。もしも3状…