2010-01-01から1年間の記事一覧

「旧暦」ってそろそろやめようよ

占いの専門家ならさ。「旧暦の正月」って、太陰太陽暦の正月のこと?それとも立春からの節月のこと?これだけじゃわかんないじゃんとか、某ブログを見て思ったのだけど、続きを見てそういう話はもうどうでも良くなった。 来年は暦でいうと「辛酉」。 「かの…

太陰太陽暦と中気

前の日記で、 中国では長く1年を時間的に等分割してきた。つまり恒気法に基づく二十四節季が少なくとも明朝までは使用されてきた。これを空間的に等分割する定気法に切り替えたことで、様々な問題が発生し、重要な問題のいくつかは未だに解決されていない。…

12月23日金沢文庫

安倍晴明「占事略决」詳解 金沢文庫で12月23日に開かれた金沢文庫月例講座は、『金沢文庫の「卜筮書」』というタイトルで、この方面を以前から研究されている西岡学芸課長が講師だった。非常にエキサイティングな内容で、金沢文庫の「卜筮書」自体の数奇な運…

時間分割、空間分割、それぞれの起源

中国では長く1年を時間的に等分割してきた。つまり恒気法に基づく二十四節季が少なくとも明朝までは使用されてきた。これを空間的に等分割する定気法に切り替えたことで、様々な問題が発生し、重要な問題のいくつかは未だに解決されていない。一番、大きいの…

東海林一門の忘年会

に招かれたので出ることにした。

日本での奇門遁甲の変化

まあこのタイトルが指す内容について、そんなに詳しいわけではないので、単なる思いつきなんだけど。奇門遁甲は中国では唐末にはほぼ現在の形に近いものが存在していたということは、太白陰経の巻十遁甲巻によって確かめることができる。日本において、飛鳥…

拙著が増刷された

安倍晴明「占事略决」詳解 初版1,000部を3年かかって売り切った。正直、増刷される可能性は低いと考えていた。というのは拙著は単価が税込2,520円と、岩田書院様から出版された本としては低い定価な上に、初版を売り切るのに3年かかったので、岩田書院様の営…

久しぶりにWikipediaに大きな加筆をした

Wikipedia-奇門遁甲の項目に『中国における奇門遁甲』の節を追加した。四庫全書の遁甲演義の紹介程度だけど、これを手掛かりに奇門遁甲の項目をまともにしていきたいと考えている。現状はハッキリ言ってメチャメチャだ。

胎東気学

最近、胎東気学ってかなり重要なのではないかと思うようになった。その理由の一つは、ふうちんさんの方位取りでの感覚が信用できるものだと実感したことがある。ふうちんさんとはniftyのFFORTUNE時代からの御付き合いなのだけど、ふうちんさんは胎東気学を学…

占いが外れて喜ぶ

ちょっと出遅れたけれども、ハヤブサが持ち帰ったカプセルの中の微粉末が小惑星イトカワ起源と断定された。実にめでたい。実はハヤブサのカプセルが回収されたという報道を聞いて、中身があるかどうか占ってみた。その時得たのが下の課式だ。 ■火旺土相木休…

もう8ヶ月になろうとしているけど

未だに“鮑黎明+逝去”で検索して、このはてな日記を訪問される方がいる。鮑先生の影響力って大きかったんだな、と改めて思う。

気学の方位区分

気学で多く採用されている十二支をベースにした30°60°の方位区分は、気学の創始者である園田真次郎*1が決めたとされている。なんでも、園田の高弟であった初代山本光養*2が、大阪から東京に出てきたときに、日本橋馬喰町の辻でトタン板で鼻に大怪我をした事…

さすがに鎗田先生

はてなアンテナで鎗田先生のサイトが更新されていたのを知って見に行くと、エッセイが久しぶりに更新されていた。新しいエントリは「努力の多くは期待を裏切る。」というタイトルのかなり厳しい内容だった。鎗田先生は、厳しい内容であっても言うべきことは…

『封神演義と紫微斗数』が公開された

椎羅さんがずいぶん昔に書いた『封神演義と紫微斗数』が、少々の加筆訂正を経て公開された。安能版の封神演義*1の影響か、未だに紫微斗数と封神演義に本質的な関わりがあるように信じている人がいる*2ので、日本の紫微斗数界にとっては朗報だろう。この『封…

貴人歌

巳 亥 子 丑 午 辰 戌 寅 未 申 卯 酉 貴人法の歌訣の中で最も古形なのは、以前の日記のコメント欄に玄珠さんが書いてくれたものだけど、この貴人歌をめぐって古くから様々な議論が行われてきた。 甲戊庚牛羊、乙己鼠猴郷、丙丁猪鶏位、 壬癸蛇兎藏、六辛逢…

天乙上人来日

9月末に台湾・紫微斗数占験派トップの天乙上人*1が来日された。鑑定会や交流会が開かれて盛況だった。セッティングその他をが引き受けてくれた大久保占い研究室の田中さん、ありがとうございました。鑑定会や交流会には、紫微斗数についてそれなりな人が集ま…

占いも舐められたもんだ

twitterでの呟きを特定テーマで集めてマトメを作るTogetterに“「学問の自由」とホメオパシー”というマトメが出来ていた。このマトメは、火山学者の早川先生の放言で注目されているけど、占い師として看過できないのが、イントロに相当する茂木健一郎の占いに…

最近理解したこと

2chの厨房でも会社の社長が務まる。特に名古屋辺りでは。

鬼鎮神社に行ってきた

鬼鎮神社の佇まい 奉納された金棒 林巨征先生が薦める開運アイテムに、鬼鎮神社の金棒の御守りがある*1。勝負事で勝ちを求める時に奇効があるそうで、競馬好きの高島正龍公もよく御参りしてたらしい。今日、鬼鎮神社に行ってみて、さすがに鬼の神様を御祭し…

わかる気の無い人には関係ない話

これまで、“方位計算の搦手”なんかで、移動の方位について考えてきたわけだけど、正距方位図法の地図が入手できたので、改めて考えてみる。地図はFrom FLandさんの所から拝借した。この地図は東京が中心で、東京とどこか任意の地点を結ぶ直線が大圏航路とな…

『命』とか『卜』とか

以下、しばらく余談が続きます。『史上最強の弟子ケンイチ』はちょっと前まで注目していたマンガ*1なんだけど、最近はなんか作者との意識のズレを感じる方が強くなった。最初にそのズレを感じたのは『DオブD』の頃で、ブラックフォースの皆さんが負けて死に…

瞑眩(めんけん)

ホメオパシーを始めとする胡散臭い“だいたい医療”の関係者が、自分達の所業を誤魔化すために『好転反応』という言葉を使用することがある。“好転反応 - Wikipedia”には以下のようにある。 好転反応(こうてんはんのう)とは東洋医学(按摩や鍼)で使われる用…

タコのせいでドイツが負けたわけでもなかろうに

ドイツにはサッカーの勝敗を予言するタコのパウロがいるそうだ。今回のワールドカップでは、本線トーナメントの予言が6連続で当たったらしい。タコがどうやって予言するかは、文章でクダクダ説明するよりも↓の動画を見るのが早いだろう。これはドイツとウル…

大石さんがブログやってた

畏友の大石真行さんが、アメブロで6月からブログ「大石眞行の玄学ライフ」をはじめていた。のっけから結構、飛ばしている感じ。中でも、 奇門遁甲 何をいまさら の2つのエントリには目を通しておいた方が良いと思う。黒門さんの奇門遁甲が凡百の自称遁甲家の…

帰蔵の法(排他的論理和)と断易

断易をやるときに普通は納甲表を見るだろうけど、納甲表を見ないで爻に十二支をふって六親とか出せたらちょっと格好好いかもしれない*1。爻に十二支をふるだけなら、そう難しいことではない。つまり本宮卦の納甲の規則さえ頭に入っていれば事足りる。つまり…

太陰太陽暦計算プログラム

現在、紫微斗数のCGIをリライトすることを含めて、紫微斗数関連でいくつかプログラムを作成することを計画している。それでまずは紫微斗数の根っこにあたる太陰太陽暦を計算するプログラムを作成するために、色々考えている。基本的にはこれまでの研究を含め…

すごく不思議な検索語

今朝、はてダのアクセス解析を見ていたら“8室が上昇宮の人”という検索語から来ている人がいた。通常の四象限型のハウス分割では、1室のカスプであるサインをしめす用語である“上昇宮”が8室と一致することはあり得ない、というのは少し西洋占星術を勉強したこ…

12室と大型の家畜

12室は“Cataphora”という“既昇室”とでも訳すべき別名があって、見えない潜在的な敵をその本義としている。このハウスが大型動物の類神*1であるのは何故か考えていたところ、寝入りばなに天啓が舞い降りた。人間は色々な動物を飼っているが、潜在的な危険を抱…

ささいな事ではあるけど

遁甲演義に目を通していて気がついたのだけど、太白陰経では『玉女閉局』となっているけれども、遁甲演義では『玉女反閉局』となっている。なぜ“反”字が追加されているのか不思議だったけれども、少し謎が解けた気がする。つまり『玉女反閉局』は『玉女閉局…

備忘録

遁甲演義の章立て 遁甲演義巻一 遁甲源流、年家奇門、月家奇門、日家奇門、時家奇門、 煙波釣叟賦、八門九星逐時移宮訣、黄帝陰符經、奇門原始、遁甲神機賦、又引證、遁甲錯誤須檢點 遁甲演義巻二 奇門吉格、陰陽貴人訣、三奇凶格 遁甲演義巻三 九星所屬、五…