note で公開 ずいぶん前に書いた『太白陰経遁甲巻注解』を note で公開した。太白陰経は唐の時代に書かれたもので、宋代に書かれた『煙波釣叟賦』よりも古く、また詩賦の形式で書かれた『煙波釣叟賦』と違い散文で書かれているので、内容が具体的で解釈の余…
四国の牛頭天王信仰 四国の香川県から愛媛県東予部にかけては牛頭天王信仰の痕跡が色々と残っている。祖父が御守りしていたのも天王社と龍泉寺という小さな御堂のセットだった。この天王社は旧周桑郡丹原町田野に鎮座していて*1東予部なのは間違いない。本論…
ダイアトニック・スケールと十二支 上の図の右側のように、ダイアトニック・スケールではミとファの間が半音上昇になる。この場合、ピタゴラス音階の12音と十二支を対応付けた時に午の音は巳と対応するファからの半音上昇でダイアトニックな音にならない。基…
開運オイル ヘイズ中村さんが YouTube で解説している開運オイルの№20を作ってみた。 www.youtube.com材料とその配合は動画で解説されている通り以下のようになっている。 オイル等配合比 希釈液0.7 ガーデニア0.1 ジャスミン0.1 すずらん0.1 希釈液としては…
『陰陽方位便覧』と『三白寶海』 『陰陽方位便覧』の上巻にこうある。 三白寶海ニ曰五性命ノ人須ラク白中ノ煞ヲ忌ベシ 金命ノ人ハ九紫ノ火ヲ忌ベシ 木命ノ人ハ六白ノ金ヲ忌ベシ 水命ノ人ハ八白ノ土ヲ忌ベシ 火命ノ人ハ一白ノ水ヲ忌ベシ コレ皆三白吉星ヲ取テ…
北海道で震度5 北海道で震度5の地震だそうで、陰陽道史研究家の木下先生から諮問があった。 陰陽寮は地震奏を上げよ廿八宿よりこの地震が如何なる動地か判別すべし https://t.co/Fu2MZpaSXf— takuhiro (kinosy) (@Kino_see) February 25, 2023 この諮問を…
本題の前におさらい 『アラビックパーツと紫微斗数』のエントリで書いたように、紫微斗数で紫微星と天府星が寅-申の軸に対して互いに対称になるように逆回転することから、紫微星と天府星は重要なアラビック・パーツである POF と POS に起源を持っていると…
呪物への魂入 呪物といっても調伏用の道具に限った話じゃない。早い話が位牌とか仏壇とかも開眼供養をしないと本来の役割を発揮しない。この作法は仏教だと開眼、道教だと開光、他にも魂入れとか魂込めとか色々な呼び名がある。実家が檀家になっている御寺の…
月と木星が最接近 23日の夜は月と木星が近かった。これに関して、陰陽道史研究家の木下先生が、こんな tweet してた。 天文博士は天文奏を出すべし。世間不穏、若し何ぞよからぬ兆しあるや。また民衆は貧困に苦しむ。これもまた何ぞ兆しあるや。 https://t.c…
ここ数日でわかったこと 国会図書館のデジタル・アーカイブに入っている『陰陽方位便覧上』から、以下のことが判明したと考えて良いだろう*1。 日本の方位を見るための九星の術の基礎を築いたのは、園田真次郎でも松浦琴鶴でもなく土御門家である。 それは土…
とりあえず目を通した 斉政館から出版された『陰陽方位便覧』は繰り返し再版されている。国会図書館のデジタル・アーカイブに明治23年に出版された『陰陽方位便覧(上中下)』があったので目を通した。 やはりこれが近世以降の九星術のネタ本ぽい。上巻の29…
斉政館 以前の『カルチャーセンター斉政館』のエントリで書いたように、陰陽頭となった土御門晴親*1は私塾『斉政館』を開いて占術、暦法の講義や古典の出版を始めた。その中に斉政館で翻刻した『陰陽五要奇書』があった。『陰陽五要奇書』は名前の通り以下の…
フライングだった 以前の『全音階とピタゴラス音階』のエントリで、ダイアトニックスケールが7音階であることについて、 古典的7惑星にちなんでいるからだ。 と、「当たり前じゃん」という感じで書いてしまったけれども勇み足だった。 サイト“jazz guitar st…
ちょっとやり合った こんな tweet が TL に流れてきた。 これは毎年言ってるトリビアですが、節分に豆を撒かれる鬼は艮(うしとら)のパンツを履いていますし、鬼を退治する桃太郎の家来は鬼門の反対側にいる猿・鳥・犬です。 pic.twitter.com/4Zv0uLu3YW— …
全く無事だった この前の『品位と強弱』のエントリで、 CT撮りに行って、占ったらビビる卦が出た。 という話をした。今日の受診で結果を聞いてきた。胸部のCT画像では全く問題なかった。前のエントリでは、 ここで五行の旺相休囚死が品位なのか強弱なのかが…
長周期彗星接近中 CNNから『緑色の彗星、5万年ぶり地球に接近』というニュースが出た。この彗星はZTF彗星とよばれていて、今後明るさが増せば今月下旬にかけては肉眼でも見えるかもしれないそうだ。それで陰陽道研究家の木下先生が、こんな tweet してた。 …
徳川家康の生年干支*1 徳川家康の生年干支について問題があるそうだ。 家康は天文十一年十二月二十六日生まれである。 天文十一年は壬寅である。 征夷大将軍に任命された家康は、陰陽頭土御門家に慶長八年二月十二日に天曹地府祭を行わせたが、都状には「六…
名古屋で受講した ヘイズ中村さんの『【Fortuna Moon】ヘイズ中村が超レア公開!古代からの魔術を混ぜた恋愛・結婚運の爆上げ秘法』の名古屋での講習会を15日に受講してきた。相続の関係もあって、まだ時々は実家に戻らないといけないのもあって名古屋で寄り…
当たりの位置 知人がこんな tweet してた。 ☔️先生ハピバ pic.twitter.com/eFB8GC8icI— りりぱ/Matsuki@JB_PLB226 柳堂 (@liliput) January 6, 2023 1月6日はこの知人が檄推しの村雨礼二*1の誕生日ということで御祝いだそうだ。 御菓子のルックスが以前 Quo…
新年ではありますが、亡母の喪中につき謹んで新年の御挨拶を遠慮させて頂きます。 仕事始め 1月7日(土曜)に占いカフェ&バー燦伍(さんご)で15:00~20:00まで待機*1しています。 初占いとかどうでしょう。見料は10分1500円です。 *1:何故か未だに出演とい…
2005年の暮れだった 2005年の暮れに少女雑誌の『ちゃお』から占いの特集号の『占いGirls』が出た。 当然のようにメインは占星術というか『星占い』で、十二星座*1別のマンガがあったけど内容としては、 ○○座の私、 気になってる△△座の□□君、 どうやったら仲…
胸部CT 健康上の問題で毎月受診しているのだけど、先月受けた健康診断で肺に影のようなものが有るような無いようなということで引っかかった。それで肺のCT撮ってスッキリさせましょうということになってCT撮りに行った。順番待ちしながら六壬の課式を立てた…
『完全マスター予測占星術』をよんだ 好い本だと思うけど私個人としては、ちょっと喰い足りなかったし、私の占星術に軸を与えてくれたわけではなかった。 それとちょっと引っかかった記述として以下があった。上掲書38頁『ハウスの象意』第2段落、 セックス…
去年の年筮 そういえば去年の『年筮立てた』のエントリでこんなことを言った。 一陽卦で陽の二爻を得ることがなかったのは芯を喰ってない感じだ。卦の中心になるのは二爻や五爻だけれども、その五爻や得た上六に応じる六三とかに『尸』が出てくる以上、弔い…
冬至 易を嗜む者には冬至の日に来年を占う年筮を立てる風習がある。 今年も立てた。 中孚三爻を得た。自分のことを問うて、こういう少し艶な卦が出ることはめったにない*1。 中孚、豚魚吉。利渉大川利貞。 初九、虞吉。有它、不燕。 九二、鳴鶴在陰其子和之…
静止火球の出現 14日夜から15日朝にかけてが、ふたご座流星群ピークだったのだけれども、静岡県富士市で観測者向かって飛んでくるためにあたかも静止して見える静止火球が観測された。 珍しいことでもあり、木下先生から諮問があった。 天文博士は疾く変異奏…
これが日本で一般的な風水への理解 実家の近くのホムセンに行ったら、こんなものを売ってて軽く絶望した。 相変わらずの日本の『風水』に軽く絶望する年の瀬 pic.twitter.com/kaof5CxsNf— 北斗柄@野巫の六壬者 (@hokutohei) December 8, 2022 そしたら、この…
私の中でペアリングされているもの 知人がtwitterにあげていたYouTube動画でちょっと驚いた。 www.youtube.com馬賢達公が松田隆智さんの師匠と紹介されていたのだ*1。松田隆智さんは元々は台湾で劉雲樵公が開いた『武壇』で学んだ人で、武壇と孟村では同じ八…
選吉に使えない卜占術って無いよね どこかには「奇門遁甲は卜占術であって方位には使えない」という説があったりするらしい。 少なくとも時刻トリガの卜占術で方位選択に使えない術はないだろう。奇門遁甲は九宮がベースなので8方位から選択できるし、六壬神…
星と門 これまで一口に方位といっても複数のカテゴリがあることを匂わせてきた。そしてそれは拡散律速型と界面律速型の2つに大きく別けられるんじゃないかということを仄めかしてきた。 界面律速と拡散律速 界面律速型方位 まあ、みんな何を言っているのか分…