指斗法

天文易学六壬神課実践實践鑑定法

阿部泰山全集11巻の『天文易学六壬神課実践實践鑑定法』は六壬であまり知られてない秘伝が沢山のせられている。このことからも泰山の六壬が師伝であったことが推測できる。その中でも重要なのが『指斗法』だ。指斗法と同じものが『太白陰経』の玄女式にも出てくる。指斗法では天罡(辰)を使う。天罡は破軍星の別名であり、北斗が指すものを使うということで『指斗法』の名がある。

例えば敵との会合の時期を指斗法で占う場合は、その時の月将を時刻に置いて六壬天地盤を作成する。そして天盤の天罡辰の下の地盤十二支を見る。

  • 丑辰未戌ならもうじき会敵
  • 子卯午酉なら敵は陣から出た所
  • 寅巳申亥なら敵はまだ陣中

といった判断をする。指斗法では、

地盤支速度大小高低左右
丑辰未戌
子卯午酉
寅巳申亥

といった判断をするのが基本だ。
そして迷ったら天罡辰の下を目指せば何とかなるというのもある。この使い方は『破軍星の繰りよう』あるいは奇門遁甲の『天馬太冲』と同じだ。私見では春分点の移動の結果、破軍星が指すはずの秋分点が卯から辰に移動した結果、指斗法と天馬太冲の2つになったと考えている。なので六壬者としては天馬太冲ではなくて指斗法を使うべきだと考えている。

ところで指斗法で丑辰未戌を速いと判断することに違和感を感じた人、あなたは鋭い。しかしこれで合っている。理由は教えない。

なお指斗法で3択の射覆を当てることができた。