五行の音は、低い方から宮(土)・商(金)・角(木)・徴(火)・羽(水)と並んでいて、五行の生成順序である水火木金土の逆順になっている。干支を納音五行毎にまとめると以下のようになる。
宮(土) | 商(金) | 角(木) | 徴(火) | 羽(水) |
---|---|---|---|---|
庚午 辛未 戊寅 己卯 丙戌 丁亥 庚子 辛丑 戊申 己酉 丙辰 丁巳 |
甲子 乙丑 壬申 癸酉 庚辰 辛巳 甲午 乙未 壬寅 癸卯 庚戌 辛亥 |
戊辰 己巳 壬午 癸未 庚寅 辛卯 戊戌 己亥 壬子 癸丑 庚申 辛酉 |
丙寅 丁卯 甲戌 乙亥 戊子 己丑 丙申 丁酉 甲辰 乙巳 戊午 己未 |
丙子 丁丑 甲申 乙酉 壬辰 癸巳 丙午 丁未 甲寅 乙卯 壬戌 癸亥 |
各納音五行毎に12の干支がまとまっていて、十二支は全ての支が一つづつ現われるが、十干は陽干、陰干ともそれぞれ3つだけが出現している。これをもう少し整理して見る。
宮(土) | 商(金) | 角(木) | 徴(火) | 羽(水) |
---|---|---|---|---|
戊申 己酉 庚子 辛丑 丙辰 丁巳 戊寅 己卯 庚午 辛未 丙戌 丁亥 |
壬申 癸酉 甲子 乙丑 庚辰 辛巳 壬寅 癸卯 甲午 乙未 庚戌 辛亥 |
庚申 辛酉 壬子 癸丑 戊辰 己巳 庚寅 辛卯 壬午 癸未 戊戌 己亥 |
丙申 丁酉 戊子 己丑 甲辰 乙巳 丙寅 丁卯 戊午 己未 甲戌 乙亥 |
甲申 乙酉 丙子 丁丑 壬辰 癸巳 甲寅 乙卯 丙午 丁未 壬戌 癸亥 |
十二支で三合会局の三支を持ってきたときに、土−金−火で宮(土)、水−木−金で商(金)、金−水−土で角(木)、火−土−木で徴(火)、木−火−水で羽(水)となっていることがわかる。
十二支が三分損益法で得られる12音と対応していることを考えると、納音はその名の通り音に関係していて、何か和音のようなものを表していたとも推測できる。