2022-01-01から1年間の記事一覧

ちゃおの『占いGirls』

2005年の暮れだった 2005年の暮れに少女雑誌の『ちゃお』から占いの特集号の『占いGirls』が出た。 当然のようにメインは占星術というか『星占い』で、十二星座*1別のマンガがあったけど内容としては、 ○○座の私、 気になってる△△座の□□君、 どうやったら仲…

品位と強弱

胸部CT 健康上の問題で毎月受診しているのだけど、先月受けた健康診断で肺に影のようなものが有るような無いようなということで引っかかった。それで肺のCT撮ってスッキリさせましょうということになってCT撮りに行った。順番待ちしながら六壬の課式を立てた…

媾合をしめすハウス

『完全マスター予測占星術』をよんだ 好い本だと思うけど私個人としては、ちょっと喰い足りなかったし、私の占星術に軸を与えてくれたわけではなかった。 それとちょっと引っかかった記述として以下があった。上掲書38頁『ハウスの象意』第2段落、 セックス…

答え合わせ

去年の年筮 そういえば去年の『年筮立てた』のエントリでこんなことを言った。 一陽卦で陽の二爻を得ることがなかったのは芯を喰ってない感じだ。卦の中心になるのは二爻や五爻だけれども、その五爻や得た上六に応じる六三とかに『尸』が出てくる以上、弔い…

年筮立てた

冬至 易を嗜む者には冬至の日に来年を占う年筮を立てる風習がある。 今年も立てた。 中孚三爻を得た。自分のことを問うて、こういう少し艶な卦が出ることはめったにない*1。 中孚、豚魚吉。利渉大川利貞。 初九、虞吉。有它、不燕。 九二、鳴鶴在陰其子和之…

天変奏

静止火球の出現 14日夜から15日朝にかけてが、ふたご座流星群ピークだったのだけれども、静岡県富士市で観測者向かって飛んでくるためにあたかも静止して見える静止火球が観測された。 珍しいことでもあり、木下先生から諮問があった。 天文博士は疾く変異奏…

絶望した

これが日本で一般的な風水への理解 実家の近くのホムセンに行ったら、こんなものを売ってて軽く絶望した。 相変わらずの日本の『風水』に軽く絶望する年の瀬 pic.twitter.com/kaof5CxsNf— 北斗柄@野巫の六壬者 (@hokutohei) December 8, 2022 そしたら、この…

透派と松田隆智さんもしくは武壇

私の中でペアリングされているもの 知人がtwitterにあげていたYouTube動画でちょっと驚いた。 www.youtube.com馬賢達公が松田隆智さんの師匠と紹介されていたのだ*1。松田隆智さんは元々は台湾で劉雲樵公が開いた『武壇』で学んだ人で、武壇と孟村では同じ八…

ネタのたな卸し

選吉に使えない卜占術って無いよね どこかには「奇門遁甲は卜占術であって方位には使えない」という説があったりするらしい。 少なくとも時刻トリガの卜占術で方位選択に使えない術はないだろう。奇門遁甲は九宮がベースなので8方位から選択できるし、六壬神…

方位二つの顔

星と門 これまで一口に方位といっても複数のカテゴリがあることを匂わせてきた。そしてそれは拡散律速型と界面律速型の2つに大きく別けられるんじゃないかということを仄めかしてきた。 界面律速と拡散律速 界面律速型方位 まあ、みんな何を言っているのか分…

外注完全終了

所を得る六親 甲寅 癸巳 癸卯 丁酉 私の命式だと月干に比肩、年干に偏財、年支の中に正印がある。これらは兄、父、母に対応する通変になっている。年柱は両親、月柱は兄弟姉妹の場所なので全て所を得ている。6年前に兄が、昨年に父が、そして先日母が亡くな…

晋五爻

母が亡くなる少し前 母が亡くなる前に転倒した。入居しているシニアマンションに面会に行った時の印象は、 遂に負けん気が枯渇したか だった。母は負けん気が強く、股関節を脱臼した後も厳しいリハビリを乗り越えて歩行器を使ってかなり歩けるようになったり…

“忙しい系”再び

killy killy JOKER 以前の『日々のアニソン』のエントリで、勝手に“忙しい系”に分類したアニソンを2つ程紹介した。先日急遽、ロングドライブすることになって、私と次女で交代で運転した。その時、次女がかけていたアニソンが“忙しい系”で気に入ったので購入…

ジジイの仕事

FSHISO ジジイの重要な仕事に、若い衆から嫌われても必要な昔話をする、というのがある*1。で twitter 社の混乱に絡めて昔話をすることにした。関係者以外は誰も覚えてないと思うけど、パソコン通信で独り勝ちだった NIFTY-Serve のサービスの1つであった FO…

蝕奏

皆既月蝕 2022年11月02日の夜に皆既月蝕*1が発生する。東京で蝕が最大となるのが 19h59.2m JST で、東京での地方時だと20時18分くらいなので戌刻に当たる。なお月蝕が最大となる前から月による天王星の隠蔽である星蝕が始まる。この不吉な天体現象について六…

後だしジャンケン、ジャンケンポン

大会合を振り返る 22日の「フォーチュンカード・マーケット vol.7 2022秋」に行ってZEROさんのワークショップに参加してきたわけだけど、ついでに色々と話もして来た。紫微斗数の話も出てnoteの記事が気に入ったら買ってね、という話もした。それもあってnot…

大畜の思い出

拙著出版前の話 あれは何時頃だったか、唐沢俊一さんの掲示板に、 安倍晴明の占事略决は難解で誰も内容が理解できてない。 旨の投稿があった。当時既に略决が六壬の解説書であり、翻刻も幾つかなされていることを知っていたので、例えば小坂眞二先生は理解し…

2022年ノーベル物理学賞

量子力学が嫌いだったアインシュタイン アインシュタインはノーベル賞を受賞した光電効果*1の解釈によって、光の持つエネルギーが連続量ではなくて1個1個数えられる離散的なものであることをしめした。この研究はプランクの黒体輻射の研究と合わせて量子力学…

従革

金属を金属たらしめるもの 金属は以下のような特徴を持っている。 金属光沢 電気と熱の良導体 展性・延性 金属の展性・延性に着目したせいか、五行の金行は『従革』の別名がある*1 この金属の特性は、金属中の自由電子がもたらしたものだ。自由電子が金属表…

日月建

安宅の呪符 遠野市立博物館の長谷川副主幹兼学芸員から頂いたメールによると件の呪符は、 資料名 安宅(あんたく) 受入年月日 昭和55年4月18日 資料所在地 岩手県遠野市青笹町 個人所蔵 内容 山伏関係資料 地鎮祭や新築の際の家屋安全のまじないに使用した…

戌魁罡

遠野市立博物館に行った 常設資料 遠野の山伏呪符種々の災難をしりぞけるまじな いに使用されたもの経文を納めた経筒と悪魔をはらい、降伏させる祈祷 等に使用された刀神楽面遠野の山伏・慈聖院に伝えられていた山伏神楽の面。遠野の神楽の大部分は山伏が伝 …

蛤、辰、蜃気楼

二枚貝の象形文字 先日『申』字が稲妻の象形文字という『稲妻、申、電、神』のエントリを上げたけれども、同じように象形文字から出発して、多義性が限界を越えて偏や冠で字義を限定した文字が作られた文字が、十二支には『申』の他にもある。『辰』がそれだ…

オレの紫微斗数には悪が足りてないみたいだ

マンガ『クロサギ』シリーズ ちょっと気が向いたのでマンガの『クロサギ』シリーズ*1をそろえて読んだ。『クロサギ』シリーズは、主人公*2が、詐欺師に詐欺を仕掛けて破滅させることを繰り返しながら、自分の父親を破滅させた大物詐欺師や銀行家に肉薄し仕留…

稲妻、申、電、神

稲妻の象形文字 『申』字は稲妻の象形文字で春秋時代までは書体が安定しているけれども、戦国時代から変化を始めて今の『申』字となって行く。図は申-Wiktionaryから拝借した。物理的には稲妻は放電現象になる。雲の中で摩擦による静電気が発生し、それが雲…

熱と燃焼、他に電気とか

キッチンの特異性 最近のIHは別にして、キッチンでは水仕事で水を流し煮炊き他でガスを燃やす。水は陰生気を留めるので陰生気を流しに捨てることになるし、燃焼では多分、陽生気を消費する。 この陰生気と陽生気は私が学んだ妙派風水で使われている用語で他…

誤占の弁

飛行機は飛ぶらしい 先日、8月31日に松山行きの飛行機が無事に飛ぶかどうか占って飛ばないと判断した。 ところが全日空から『チェックインの御知らせ』のメールを受信したので、どうやら飛ぶのでほぼ確定らしい。外した原因としては、 欠航にならなかったと…

飛行機は飛ぶか?

8月31日台風襲来 予定では8月31日の14時くらいの飛行機で羽田から松山に飛ぶことにしていたのだけど、その日は台風11号が九州南方海上に来てるらしい。それで占って見ることにした。返吟課が出た。無依なので状況は変わるけれども元の木阿弥の形だ。 中伝大…

造暦家のための Excel Tips を幾つか

モジュロ演算は便利 中国占術において干支暦は最重要なものの1つで、甲子から癸亥までの60の周期を持っている。Excel で日の干支を決めるのは、そんなに難しい話ではなくて、ある日の干支が分かっているなら、その次の日は元の干支の数に1を加えてやればよい…

占い師なら暦くらい作ったらどうだ

暦を作るということ タイトルは勿論、物議をかもしたこれのパロ。 「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」の声に驚いて振り向くと、惣菜コーナーで高齢の男性と、幼児連れの女性。男性はサッサと立ち去ったけど、女性は惣菜パックを手にして俯いたまま…

元は別物だった

卜と筮 卜と筮についてこんなtweetをしたことがある。 卜は亀卜・骨卜から生まれた文字で、甲羅とか骨を焼いてできた吉祥のヒビの形の象形。音の“ボク”とか“ポク”はヒビが入る時の音だそうだ。素材からして動物系。一方、筮は易から生まれた文字で、卜字の素…