FSHISO
ジジイの重要な仕事に、若い衆から嫌われても必要な昔話をする、というのがある*1。で twitter 社の混乱に絡めて昔話をすることにした。
関係者以外は誰も覚えてないと思うけど、パソコン通信で独り勝ちだった NIFTY-Serve のサービスの1つであった FORUM のコンテンツの中に『現代思想フォーラム(FSHISO)』があり、そこで発生したイザコザが訴訟にまで至った。この訴訟はネットを舞台にしたものでは日本初だった。原告は FSHISO で非道な扱いを受けたというユーザーで、被告は原告を誹謗する発言をポストしたユーザーと FSHISO のフォーラム・マネージャ*2と NIFTY-Serve だったと記憶している。
被告の中でフォーラム・マネージャとその賛同者グループは自らの立場を主張するべく書籍の出版を計画し、その書籍に NIFTY-Serve の担当役員からの原稿も乗せるべく、その担当役員と折衝していた。まあ被告となったフォーラム・マネージャはイザコザが起こった後の後始末のために選任されたようなもんで、それで更に訴訟沙汰というのは気の毒といえば気の毒だった。で、 FSHISO本は被告のフォーラム・マネージャの後任の時代に出版に向けて活動が開始された。
で、私は FSHISO本の出版計画の頃には、反体制派で運営チームの刷新のために運営チームのトップであるフォーラム・マネージャを辞任に追い込むべく暗躍していたわけだ。
FSHISO本に NIFTY-Serve の担当役員を巻き込もうとしていたのを察知した私は、件の担当役員に「それはやめるべきです」というメールを個人的に送付した*3。それが影響したのかどうかは分からないけれども FSHISO本には NIFTY-Serve からの寄稿は載らなかった。私のメールが影響したのなら、私の暗躍で唯一となる『明白に良い結果』となった行動だったと今でも思っている。
NIFTY-Serve は場を提供しているだけだったので、自らが被告であったとしても原告、被告のどちらか一方に肩入れしてはいけない、それが私の考えで当時から今でも変わってない。
ま、私からの一方的な見解なので、文句のある人はコメントをどうぞ。
twitter も NIFTY-Serve も所詮は私企業なので、そこが公平な言論の場というのは期待し過ぎだろうと思う。それでこんな tweet をした。
そうか「twitterが言論の場」でなんか白ける感じがするのは、FSHISO訴訟事件を経ているからか。私企業が提供する「メッセージのやりとりの場」に全幅の信頼なんて置けないよね。
— 北斗柄@野巫の六壬者 (@hokutohei) November 6, 2022