革命家金井南龍

南龍プラン

日本で革命を考えた時に直面するのは天皇家の処遇だろう。昔、FSHISO*1には「王の血でわが手を汚すことで初めて革命が成就するのだ」みたいなことを言っていた人がいたけど、多分その人だって天皇を始めとする皇族の処刑命令なんて出したくはなかっただろう。この天皇家の処遇について、異端の神道家であった故金井南龍は具体的な回答を出していた。

これが金井南龍の出した回答で、こういう具体的な回答を持っていた金井南龍は私にとっては革命家だ。この対天皇家の2つのアイデアを私は『南龍プラン』とよんでいる。南龍プランの後者については、辻元清美もそんなことを言っていたので金井南龍のオリジナルというわけでもないだろうけど、前者は金井南龍のオリジナルかそれに近いのではないだろうか。

で、金井南龍が天照大御神よりも正当で古い神として選んだのが『白山比咩大神(=菊理媛尊)』を頂点とする白山神界だ。金井南龍によると白山神界は天皇家によって覆滅・封印されたそうで、金井南龍は革命の準備のために白山神界の封印を解いて回っていたらしい。

菊理媛尊は日本書紀には登場するけれども古事記には出てこない神で、書紀には一書に曰くという形で伊邪那岐尊伊邪那美尊の夫婦喧嘩を仲裁した神として登場する。菊理媛尊と伊邪那美尊について金井南龍は「実はね、菊理姫を裏返せはイザナミになるんです。」と不思議なことを言っている。そして根の国に留められてしまった伊邪那美尊は黒髪大神に変じて天刑の病のもとになったとも言っている。榛名山系の相馬山頂上に祀られている黒髪大神はヤヴァい神様らしい。

とこういうわけで、名田庄から足を延ばして白山市まで行って、白山比咩神社→亀卜と関係の深い伊香具神社伊邪那岐尊伊邪那美尊を祀る多賀大社と回ってついでに漏刻の模型があるという近江神宮で模型を見て、郡中の実家に戻ることにした。さすがに白山市で一泊することにした。白山比咩神社には16時前くらいには着いた。かなり大勢の参拝者がいて摂社にも行列を作って御参りしていたのが印象的だった。拝殿はこんな感じ。
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ちょっと不思議だったのが、境内の大ケヤキを撮ろうとデジカメを向けると液晶モニタに薄い紫の帯が入るのだけど、実際の写真には紫の帯が無いことだった。写真には映ってない。
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で、白山市で一泊して、まずは伊香具神社を目指した。伊香具神社は扁額では伊香大社となっている。
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周囲の地名も『伊香(イカ)』だ。亀卜と縁が深いということは、この神社を建てた伊香連(イカのむらじ)は対馬と縁が深かったのではないだろうか。またこの神社は独特な鳥居で知られている。鳥居の合体攻撃みたいな印象だ。
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拝殿というか拝む所はこんな感じ。その前に建物でもあったのか?みたいなスペースがある。本来はここに拝殿があったのだろうか?
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かなり荘厳な印象だった。次に多賀大社を目指す。以前、多賀SAで休息したとき何か気持ちの好い感じに包まれた記憶がある。

出雲大社も大きかったが多賀大社も大きかった。
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拝殿はこんな感じ。
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摂社の一つに聖神社があり占い師なのでここも御参りした。あと御稲荷さんにも御参りした。
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御稲荷さんに御参りした時に御務めに来られてた巫女さんが挨拶してくれた。

で、近江神宮を目指した。目的の漏刻の模型は暦会館のものよりも小さかったし、何より水も流れてなくて、ここの模型はただの展示品だった。
もっとも境内には展示品でない漏刻もあったけど、何か漏刻というよりはオブジェな印象を受けた。
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何時か可能なら暦会館の漏刻模型の動画を撮ってみたいものだ。

で、様々な御蔭をもって無事に郡中に帰還することがでた。

*1:ニフティにあった『現代思想フォーラム』。