失物占

預金通帳が行方不明

入院中だった母が4日に退院することができた。両親とも介護度が要介護3以上になったので、私では対応できなくなった。幸い二人そろって入居できるシニア・マンションが見つかったので両親とも移ってもらった。ただ書類にサインすることが多いので、実家と自宅半々くらいな生活になると思う。

ところで先月末に実家に戻ってきて困ったのが、介護関係一切の出金に使っている父の預金通帳が印鑑とセットで見当たらないことだった。いつもの場所に無く、私の身の回りにも見つからない。まさかと思って、「通帳と印鑑は無事か?盗難とかではないよな」と六壬に問うてみた。その課式がこれ。元首課で発用が無事だし日財でもあるので、盗難ではないと安心することができた。

失物を探す私を表す干上神だけれども、日干寄宮が空亡しているので坐空、さらに天空が乗じているので完全に私が間違えていることになる。多分、自分で保管場所を移動させたのにそれを完全に忘れているのだ。ただ支上神とその陰神の天将からは在処を推測することができなかった。

そこで筮を執って在処を問うてみた。得たのは蹇四爻。私は失物を易に問うてみるとき、爻位で失物がある高さとすることが多い。五爻で基準となる自分の目線の高さとするので、四爻の場合は自分の目線よりは低いけれどもそれなりの高さの場所ということになる。

しかしながら場所については象を取りにくい蹇だし、高さが目線よりは下ということでまた悩んでしまった。ただ蹇卦の形は何か台に乗っている感じだし、蹇の意味からしてモノがむき出しのはずがない。六壬の中伝からは東にありそうに見える。自分の居場所から東というと父が寝起きしていた部屋ということになる。あそこで自分が触りそうなものというと布団箪笥しかなかった。

開けてみると畳んで入れた掛け布団の上に通帳と印鑑があった。普段、通帳と印鑑は鏡台の引き出しにしまっているのだけど、母の入院前はしばらく自宅に帰るつもりでいたので、少し意外な場所ということで布団箪笥の布団の上に通帳と印鑑を置いておいたのだった。そしてそれを母の急な入院ですっかり忘れていた。

ここで六壬の課式を振り返ると、支上神とその陰神とも日財だけれども、どちらがより預金通帳らしいかというと青龍の本地である支上神陰神つまり四課の寅の方だろう。となると支上神である三課の卯が在処ということになる。若干、占的が転移したようだ。三課の天将は朱雀で、軽い布団がしめされている。ちゃんと考えれば六壬の課式から在処が判ったはずなのだ。まだまだヘボだね。

追記(2020/08/09)

手練れにかかれば蹇四爻から布団箪笥が出てくるそうだ。mixiで玄珠さんから以下の指摘をもらった。

  • 蹇は離を坤で包む包卦
    • 離は「通帳」や「印鑑」
    • 坤は「袋」、「夜具」等

玄珠さんは、蹇で

はじめ「布にくるまれている」のかと思いました

とのこと。