2013-01-01から1年間の記事一覧

これを六壬と言われるとな

月刊誌のan・anで占いの特集をやっているのだが、六壬神課が取り上げられているということで購入して読んでみた。読んでみての感想は、「ライターさんの苦労はしのばれるけど、これを六壬と言われると困るな。」だった。 an・an 2014年 1/8号ライターさんの…

離初爻

冬至を過ぎて年筮を立ててみたところ離の初爻を得た。基本、私が周易で使うのは三変筮だけだ。中筮をやるには集中力が続かないし、中筮が必要な程の象を求める場合は六壬を使うので、自然と三変筮しか使わなくなる。 離の卦辞は、 離、利貞。亨。畜牝牛吉。 …

明日は冬至

明日の冬至からゆっくりと年が明けて行く。例年化しつつあるけれども、1年の切り替わりのマイルストーン的な時刻をあげておく。 ・冬至 2013/12/22(日)02:11 ・冬至直後の甲子 2013/12/24(火) ・日本国元日 2014/01/01(水) ・冬至直後の朔 2014/01/01…

九星術の謎

私にとって紫白九星は理解できていない事だらけだ。疑問点をまとめると『天時の問題』、『地利の問題』、『人和の問題』に集約できる。 天時の問題 九星盤の中宮は、天時を表している。では天時の九星と周囲八宮の九星との関係は何を持って吉とし、何をもっ…

イケメン来たぁ〜

と、思ったら顔出ししてなかった、残念。ただものすごく濃い対談なのは保証する。占いってなんなんだとか考えたことのある人は必見だと思う。 第040回『隈本健一の占い夜話』佐藤壮朗先生①第041回『隈本健一の占い夜話』佐藤壮朗先生②第042回『隈本健一の占…

面白くて綺麗な本

なんかコンビニに売ってそうな製本と紙質で値段も600円なのだが、内容はヘイズ中村が参加しているだけあって濃い。 魔法世界の元ネタ図鑑ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー、ハリーポッターの各シリーズに出てくる、人物、ジョブないしクラス、武器…

天津金木の占い

いわゆる古神道*1の『天津金木』だが、八幡書店からその解説本である『天津木学綱要』が出ているだけあって、全体像を知るのは大変なようだが、単に天津金木を使って占うということに絞れば、易の本筮法のバリエーションと言えそうだ。以前の『天道有寒暖、…

胎東気学

胎東気学は特有の陰遁暦に注目が集まり易いけれども、他にもっと重要な主張があると思う。以下の2点だ。 移動距離に応じて時間と関係なく作用する盤が異なってくる。 移動によって得られる象は宮の担当であって、星は吉凶の断の材料にすぎない。 時盤はせい…

奇術と占術の共通点

マジシャンと占い師 先日、ちょっと調べたいことができたので『マジェイアの魔法都市』の中の“The Round Table”のエントリを読み返していたのだが、占い師にとっても実に参考になる。どれくらい参考になるか例として『マジックをやらないマジシャン達のため…

陰陽屋へようこそ

『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』という連続ドラマが放映されている。元ホストの『安倍祥明』が主人を務める『陰陽屋』に毎回様々な問題が持ち込まれて、安倍祥明がそれを解決するという1話完結型のドラマだ。祓いやマジナイのシーンが入ることもあって、…

紫微斗数の十二宮

紫微斗数と四柱推命で、それぞれ異なる吉凶判断となることは好くある。例えば知人の紫微斗数の命盤では、兄弟宮は総合的には凶であるのに四柱推命では比劫が喜神となっている。実際には兄弟仲は好く、吉凶判断としては四柱推命が当たっていたということにな…

楓天棗地

六壬式盤*1を作成するための材料は、正しくはかなり限定されている。方形の地盤には雷撃を受けた棗の木、円形*2の天盤には楓人といって楓*3にできるコブを使用することになっている。楓の樹脂には特有の香りがあり、楓人であるコブの部分にはこの樹脂が通常…

紫府同宮

11日の金曜日は、占いについてゆるく語る会*1で、馬鹿話をしながら占いについて大いに語り合ってきたのだけれども、昨日、12日土曜日は四川料理の名店である天府舫*2で、村野大衡先生を交えて、紫微斗数メインに大いに語ってきた。四川料理特有の花椒の痺れ…

売れるべき本

ニフティの頃からの術友である佐藤壮朗さん*1の『金口訣六壬占数法』が刊行された。日本語で書かれた初の本格的な金口訣六壬の本であるが、その内容はそれだけに留まらない。占い本で初めて統計をちゃんと扱った本であり、統計で自分の個性を検証して自分の…

以前、田宮規雄先生が言っていたことがある

故人となられた田宮規雄先生が『これは六龍さんが言っていたことだが』と前置きした上で、『十二支は言ってみればサインのようなもので、十干は惑星のようなものと考えることができる。四柱推命の干支は、特徴のあるサインにどんな惑星が入っているかをしめ…

“Sign”の“Ruler”

Unicodeのフォントには占星術の記号や小成八卦まで含まれている。この御蔭で小惑星とか使わないなら『外字フォント』による著作権の縛りが無意味になった。ありがたいことだ。実は構想段階だけれどもExcelとSwiss EphemerisでCopyleftな占星術ソフトを作って…

“Triplicity”と三合会局

西洋占星術の“Triplicity”と中国占術の三合会局は非常に似たものとなっている。どちらも円形に配置したときに正三角形を構成する3つのサインもしくは十二支が特殊な関係にあるとするものだ。一方で決定的に異なっている部分もある。それは“Triplicity”と三合…

申が火の三刑を構成するそうだ

十二支の申は、秋の十二支なので本来の五行は金行であり、申−子−辰の水局の孟支であることから水を含んでいる。火行の巳と支合するが、支合によって変化する五行は水行であり、申自体には火行のカケラもないと言ってよいだろう。ところが本多信明先生はこん…

紫微斗数における暦の問題

紫微斗数についての情報交換用に紫微斗数掲示板を運営している。かなり前だが、紫微斗数の暦について興味深い例があった。http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/3858/1175780372/8-14YMさんというハンドルの方と幾つかコメントのやりとりをしたのだ…

秋分の日

今日は秋分の日で05:44に秋分となった。この秋分の時刻には太陽が天の赤道上と黄道が交差する秋分点ににいたことになる。太陽は1日にほぼ1°しか移動しないので、秋分の日の太陽は地球の赤道を、ほぼ直上から照らし続けることになる。秋分点は赤道上の点でも…

ネットで怖い人と思われているのは

別に不都合ばかりというわけではない。村野先生が御自分のブログに『またこの手の電話』というエントリをあげていたが、村野先生のように好い人と思われているとこういう災難に逢うこともあるわけだ。個人的にはもっと凄まじい嫌がらせに逢った話も聞かせて…

地理がダメなら天文も

椎羅さんの『紫微斗数入門』を盗作した中島多加仁さんが自身のオフィシャルブログで、地理(=風水)について出鱈目を垂れ流していることについては何度か指摘してきた。 巒頭について何も理解してない人 『砂』と『水』について何も理解していない人 相変わ…

四大と方形チャート

四大と四象関係で検索していたら英語版のWikipedaで右のような図を見つけた。Wikipediaでの記述によると、寒暖燥湿の属性の一番二番は固定されたものではない。 Air is primarily wet and secondarily hot. Fire is primarily hot and secondarily dry. Eart…

鑑定力

昔、mixiの友人まで公開の日記で自分自身について以下のように書いたことがある。 占い師として、 術理を突き詰めて考える能力はそれなりだろう。 実占もそんなにヘボではないと思う。 相手の話を聞いて必要な回答を導き出す、鑑定力とでもいうべきものは、…

天道有寒暖、地道有燥湿

静 動 冷 ■青 ■緑 温 ■橙 ■桃 ラブプラスの三人娘は、それぞれに複数の個性が与えられている。静動のどちらか、温冷のどちらということで、本来は4種類の個性ということになり、それぞれ青緑橙桃のカラーコードが与えられている。ゲームではその4つの内の3つ…

なんとなく作ってみた

禄神

禄神は常に陽生陰死の十二運の臨官*1を持って禄神とする。何故常に陽生陰死を採用するのか少し疑問だったのだが『季節の持つ力』の講義で十二運の話が出たついで質問した結果、疑問が氷解した。つまり十二支の中に同じ十干があるときにそれを以て『禄』とす…

シュレーディンガーの猫

って結局のところ、確率的な予測しかできない量子力学を1発勝負の問題に適用すると変なことになるよ、というのを示したわけだ。一方で、占いは、そのシュレーディンガーの猫の生死を当てようとしているわけだ。占いの当たり外れの結果を統計的に検証すること…

水土長生

五行は土行によって相生相尅のサイクルを持ち、四大よりも遙かにダイナミックな存在となったが、生旺墓の三角形を拡張して作られた『十二運*1』において、土行をどう扱うかという問題を抱え込むことにもなった。古い時代には、土行の十二運のサイクルを水行…

季節の持つ力

玄学舎が鎗田先生をゲストに迎えて開いた『季節の持つ力』の講義に出席してきた。梅花心易においては体神の季節による旺衰が吉凶の判断に大きな影響を与えるそうだ。これは六壬でも考慮するべきことだろう。六壬における体神は日干だ*1。 *1:干上神ではない。