オレの紫微斗数には悪が足りてないみたいだ

マンガ『クロサギ』シリーズ

ちょっと気が向いたのでマンガの『クロサギ』シリーズ*1をそろえて読んだ。『クロサギ』シリーズは、主人公*2が、詐欺師に詐欺を仕掛けて破滅させることを繰り返しながら、自分の父親を破滅させた大物詐欺師や銀行家に肉薄し仕留めて行く話だ。もっともその大物詐欺師や銀行家と主人公に詐欺師の情報を与えるオヤジが深い関係にあるという、ちょっと複雑な構造を持っている。主人公はオヤジの目を搔い潜りながら大物詐欺師や銀行家に迫って行く*3

で、こういう面白いマンガを読んでやるのが、登場人物のキャラクターを占いで使う象徴と対応付けて行く遊びだ。遊びといっても象を錬るのにはもってこいだ。

でハタと困ったのが、紫微斗数の星との対応付けだ。六壬の天将なら桂木のオヤジは玄武で決まりなんだけど紫微斗数だと余りピンとこない。桂木なら武曲くらいだろうけど、武曲では悪が足りない感じがする。キャリアのくせに詐欺師に暴力を振るうことを厭わない刑事の神志名とか六壬なら白虎かなとなるけど、紫微斗数の主星だと何になるのだろう?廉貞とか当てはめると、クセの強い登場人物ばかりなので廉貞ばかりなってしまいそうだ。

少なくとも今の私にとっては、ピカレスク・ロマンと紫微斗数は噛みが悪い。多分、象の練りが甘いのだろう。悪人の命盤とか集めてみたら何か見えてくるのかもしれない。

*1:クロサギ』、『新クロサギ』、『新クロサギ完結編』

*2:黒崎高一郎という名前らしい。

*3:もっともオヤジである桂木は全て知っているのだけど。