年筮立てた

冬至

易を嗜む者には冬至の日に来年を占う年筮を立てる風習がある。
今年も立てた。

中孚三爻を得た。自分のことを問うて、こういう少し艶な卦が出ることはめったにない*1

中孚、豚魚吉。利渉大川利貞。
初九、虞吉。有它、不燕。
九二、鳴鶴在陰其子和之。我有好爵。吾與爾靡之。
六三、得敵。或鼓。或罷。或泣。或歌。
六四、月幾望。馬匹亡无咎。
九五、有孚攣如。无咎。
上九、翰音登于天。貞凶。

卦辞爻辞は雨粟莊さんから拝借した。
中孚は解釈が難しい。孚は誠であるとか、字義はそうでも実際は真っ赤な嘘である*2とか、捕虜であるとかだ。原義にもどると、捕虜*3の方が近いらしい*4三浦國雄先生の『易経』では捕虜として解釈している。

爻辞に「六三、得敵。或鼓。或罷。或泣。或歌。」と敵の文字が出ているので『孚』は捕虜の意味だろう。爻辞からすると何時かどこかで誰かとやり合う可能性がありそうだ。何を成すべきかと問うたので、トラブルは気にせずやることにした。女口説けではないよね。

*1:昨日も張玉正先生に「松岡さんは桃花の人ではない」と言われたばかりだ。

*2:妻子のある男との恋愛で中孚が出てたら大抵は真っ赤な嘘らしい。

*3:身代金とか奴隷にするとかして自分の利益となるもの。

*4:透派十三世の張耀文さんは、だから日本の易はダメなんだと貶すネタに使ってた。