従革

金属を金属たらしめるもの

金属は以下のような特徴を持っている。

  • 金属光沢
  • 電気と熱の良導体
  • 展性・延性

金属の展性・延性に着目したせいか、五行の金行は『従革』の別名がある*1
この金属の特性は、金属中の自由電子がもたらしたものだ。自由電子が金属表面で光を散乱することから金属光沢が、自由電子が電気を伝え、熱運動も金属結晶の格子による熱拡散よりも圧倒的に速く自由電子によって伝わる。

そして自由電子が雲のように金属の結晶格子を包んでいることで、外力によって格子が変形したところで金属全体が破壊されることがない。
これは焼き入れなどの急速な温度変化による結晶格子の変化にも金属全体が破壊されずに追随できる理由でもある。

ということで五行の金行の象に金属の性質が含まれている以上、五行論的には電気現象は金行に含まれると考えている。まあ小成八卦の震を雷と採るなら八卦として電気現象は木行となるだろうけど、そこは易卦と五行がシームレスに統合されてはいないということだろう。

ところで、

で、金寒水冷の相性いいと凶命のギャップで笑ってもらおうと思ったんだけど伝わらなかったみたいだ。分かり難いギャグを書いて申し訳ない。

*1:なお水行には潤下、火行には炎上、木行には曲直、土行には稼穡と、それぞれ名前がある。