占い師なら暦くらい作ったらどうだ

暦を作るということ

タイトルは勿論、物議をかもしたこれのパロ。

一口に「暦を作る」と言っても様々な段階がある。

  1. 天体観測を通じて、各天体の位置を予測する式を導出する。
  2. 各天体の位置を予測して、暦の諸元を決定する。
  3. 日付等を決定する。
  4. 日付等に占うのに必要な情報を付加する。

1の段階は個人では無理で国家の事業になる*1。2の段階は Swiss Ephemeris を使うことができれば個人でも何とかなる。3の段階までの情報があれば4は Excel でも何とかなるだろう。4の段階だって立派な造暦だ。
つまり Swiss Ephemeris を使えば自分の好きな暦を作ることができるということだ。

4の段階が占い師の個性の出る所で、どういう情報を盛り込んでどういう情報を使わないかは術者で決まる。中国の通書の内容は作成者によって異なっている。
御盆も過ぎて、そろそろ来年の暦が出て来る季節になって来た。

*1:日本はというと貞享暦でやっと中国の暦法を日本用にカスタマイズできるようになったというレベルで、それまでは中国で作られた計算式をそのまま使うしかなかった。