昼夜を取り違えていた
前のエントリの脚注で、射覆の課式で発用に乗じているのが玄武なのに、白虎と間違えて射覆を考えていたことを追記した。
原因は申刻の占いだったのに夜貴人を使っていたことだった。辛日の昼貴人は寅になる。この場合、寅の地盤は丑なので順に天将を配布することになる。また間違えていたように夜貴人とすると貴人は午に乗じることになる。
子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 | |
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昼貴人 | 太陰 | 天后 | 貴人 | 騰蛇 | 朱雀 | 六合 | 勾陳 | 青龍 | 天空 | 白虎 | 太常 | 玄武 |
夜貴人 | 天空 | 青龍 | 勾陳 | 六合 | 朱雀 | 騰蛇 | 貴人 | 天后 | 太陰 | 玄武 | 太常 | 白虎 |
この時、天罡辰に乗じる朱雀と河魁戌に乗じる太常の2つだけが昼夜で同じになる。そして河魁戌は四課三伝に出ているが天罡辰は出ていない。つまり昼夜を取り違えていたにも関わらず緒となる太常だけは正しかったわけで、その意味でも支上神を重く見るべきだったのだろう。