失物を占って独足課に出会う

稲荷巻を探す 稲荷巻というのは、豊川稲荷門前の土産物屋で買った煎餅のことだ。まあ味としては普通の甘い煎餅だが焼きたての柔らかい間に巻いた巻煎餅だ。見た感じとしてはデカめのうまい棒という感じだろうか。食べてみると巻いてできた中心の隙間に砂糖を…

荼枳尼天

豊川稲荷 諸事情あって今回の帰宅は豊川稲荷の近くを通ることになった。なので挨拶に行った。聖天さんとか荼枳尼天の御稲荷さんとかは下手に願い事をすると後の付き合いが難しいので、挨拶はしても願い事はしないことにしている。豊川稲荷は曹洞宗妙厳寺の中…

来年の世相を占ってみた

年筮のついで 年筮立てたついでに来年の世相を占うことにした。今日は冬至を含む日なので月将をどうするか微妙な所がある。もう大吉(丑)でいいかとも思ったけど、甲寅日で子丑が空亡ということに気が付いた。こういう大きなことを占うのに月将支が空亡とい…

冬至なので年筮を立てた

来年はヤバいみたいだ 本日2023年12月22日12時27分に冬至ということで「来年何をなすべきか」を問うべく年筮を立てた。得たのは履三爻、実に剣呑な卦だ。今年は新型コロナとインフルエンザに罹患、義弟の変死と凶事が多かったけれども、『陰陽方位便覧』に出…

妙見さん

私にとっての妙見さん 妙見さんは私見では、玄天上帝を中国仏教が取り込んで尊格としたものだ。玄天上帝は北斗七星を剣になぞらえた七星剣を持っているので、妙見菩薩もまた剣を持っている。ところで私のハンドルの『北斗柄』は、漢詩作成を趣味にしていた祖…

土御門晴雄卿の易占2

かなりの手練れ 前回のエントリで、土御門晴雄卿の卦読みの一部を紹介したけれども、あれには続きがある。それをネタに使った『太陽と月の鋼(4)』では、こう続いている。 卦の持つ意味には、通常知られているものと逆の意味が折り重なっていることがまま…

土御門晴雄卿の易占

ちょっと引っかかった 異能のバトルに人の思いとか色々混ぜ込んであるマンガ『太陽と月の鋼』の著者の松浦だるま先生がこんな tweet(post) してた。 奈良の陰陽師吉川家の史料のことなど、展示(上記画像参照)についてのお話も興味深く、しかし個人的には「晴…

世相を占ってみる

気が向いた時にやります 六壬は卜占術なので、占う気になれば何でも占うことができる。例えば来週の世相は?でも、それを占ってみようと思った時の時刻で課式を立てて占うことができる。練習を兼ねて気が向いた時にやってみようと思う。ということで2023年10…

腑に落ちた

福徳宮の重要性 私の30代後半から40代前半にかけては精神的にきつい日々だった。生涯で一番荒んでしたし、最終的には鬱で会社勤めができなくなった。 四柱推命だ己亥の大運で、用神の時柱の甲寅が干合支合で無力化されたということで説明できると考えている…

『明治』という元号

易経から採ったとはいうけれど 『明治』という元号は易経説卦伝の、 聖人南面而聽天下嚮明治 (聖人南面シテ天下ヲ聴キ、明ニ嚮(ムカ)ヒテ治ム) から採った*1というのが公式見解だ。ところが明治という元号には隠された真の意味があるという説がある。 日本…

皇極経世書

別に測局の本というわけではない 皇極経世書について中国版 Wikipedia は以下のように解説している*1。 《皇極經世》,北宋邵雍撰,是一部河洛數術之書。《皇极经世书》共十二卷六十四篇。首六卷《元会运世》三十四篇,次四卷《声音律品》十六篇,次《观物内…

天梁星

流離うものらしい 『片雲の風に誘はれて、漂白の思ひやまず』のエントリをあげたのが 2020 年のことで、今でも機会を見つけては遠出している。あのエントリを上げた時は漂泊の思いが止まない理由を自分の命盤から読み取ることができなかった。ところが、10日…

白井為賀の閏奇法

暦が要求する連続性 白井為賀が『陰陽方位便覧』で解説している『閏奇法』つまり日家九星の閏の置き方は以下のようになっている*1。 日家(ヒノ)九星(キウセイ)ノ起例(キレイ) 陽遁(ヤウトン)百八十日陰遁(イントン)百八十日スベテ甲子(カウシ)ニ從フテ轉(メ…

戦利品をいくつか

寄り道と旅行 22日に愛媛の実家から帰宅してきた。途中、安城市の歴史博物館に寄り道をして23日に家に着いた。次いで27日に遠野の博物館へ旅行した。途中、中尊寺に寄り道をして北上市で一泊、朝一で博物館に行って呪術展を見て帰宅した。 安城市歴史博物館 …

奇門遁甲と紫白九星の融合

八門と紫白九星 木下琢啓先生から水野杏紀『江戸末期の土御門家と陰陽書出版について』を教えてもらった御蔭で日本の九星術、つまり紫白九星を使って命占や卜占を行い移動による開運法まで含む術、はおそらくは土御門晴親を中心に斉政館門人達によって作られ…

そこに地理があった

"Guns, Germs and Steel" ずいぶん前になるけど、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄*1』*2を山形浩生が翻訳が出る前からすごく褒めてたので、翻訳が出てすぐに買った。山形はこう書いている。 それをやっちゃったすごい本が、Jared Diamond Guns, Ge…

貞享改暦の周辺で

大経師昔暦 貞享改暦に先立つこと2年、京都の大経師家で妻の「さん」と手代の「茂兵衛」による不義密通事件が発生した。大経師家は暦の発行権を有する歴史のある家で、「さん」と手代の「茂兵衛」は磔になり、2人の間の手引きをした「たま」も獄門という重い…

義弟変死

義弟が亡くなった 6月実家に居ると配偶者から電話があった。 入院予定の義弟が病院に現れず連絡も取れないと、病院から連絡があったとのこと。 訪問看護の人が様子を確認に行ってくれたので連絡待ち。 ということだった。そこで安否を占ったのがこの課式。干…

透派奇門遁甲

この想像はそんなに事実から離れてないと思う 『遁局と日家九星』のエントリに書いたように透派奇門遁甲の立向日盤の局数は、白井為賀の『陰陽方位便覧』の日家九星を採用している。黒門さんは自らの実験の結果として透派奇門遁甲の立向日盤の八門には験があ…

何故だろう

六壬のリバイバルは阿部泰山を待たねばならなかった ここしばらく白井為賀の『陰陽方位便覧』を読み続けている。著者の白井為賀は福田福徳の序文で、 明辨郭氏元經誤 開示先哲未発之蘊 (超訳)白井為賀って『郭子元経』の間違いを見つけちゃう凄い人なんだぜ…

遁局と日家九星

奇門遁甲の局数 立夏:四、一、七 小満:五、二、八 芒種:六、三、九 巽宮(四) 夏至:九、三、六 小暑:八、二、五 大暑:七、一、四 離宮(九) 立秋:二、五、八 処暑:一、四、七 白露:九、三、六 坤宮(二) 春分:三、九、六 清明:四、一、七 穀雨…

貴人歌

どうも韻を踏んでるぽい 縁あって陳俊龍先生*1の中原派紫微斗数を学ぶことができているのだけど、目標は表を見ずソフトも使わないで命盤を出せるようになることなので中々厳しい*2、特に四化星の表は覚えるしかないので難渋している。 それで紫微斗数の天魁…

誤占の弁

反乱中止、プリゴジンは亡命 昨日の『プリゴジン反乱』のエントリで、 元首課ということを考えると、大した抵抗もなく進撃中のプリゴジンがあっさりモスクワ落としそうに思う。 と書いたけれども、反乱は頓挫しプリゴジンは亡命は亡命することになった*1。あ…

プリゴジン反乱

ワグネル、モスクワへ進撃中 ロシアの傭兵企業であるワグネルのトップのプリゴジンが反乱を起こしてモスクワに向かって進撃中ということなので、反乱が成功するかどうか占ってみた。課式を出して不思議に思ったのが、本日の日干支が癸丑で日干寄宮と日支が同…

徳川家康の命盤

なんか似てる? 以前、徳川家康の生年干支について考えてみたことがあった*1。この時に家康が『天文十一年十二月二十六日生まれ』ということが分かっているし、天文十一年が壬寅年ということも分かっている。紫微斗数は立春とは関係無く太陰太陽暦に従うので…

頭の中で課式を作る

甲状腺に腫瘍があった 先々月くらいに定期的に受診している診療所で勧められた頸動脈のエコー検査の結果を聞いた。血管には全く問題無かったけれども一緒に映った甲状腺が気になるとのことで、先月は甲状腺のエコー検査を受けた。その時検査を受けながら、 …

八将神に関する疑問

陰陽道の暦註 簠簋内伝に始まる暦註は歳徳神、金神、八将神を中心としている。この中で歳徳神は年の十干から出すのので確実に中国生まれと分かる。金神については今の所何か語ることができる程の知識はない。残る八将神については強い疑問がある。もしもこの…

土御門晴親卿の易占

義理易による怪異占 ちょっと前に twitter でフォローしてる漫画家の松浦だるま先生がこんな tweet してた。単行本にも収録しましたこちらの4コマの逸話の参考文献が、梅田千尋先生の『陰陽頭土御門晴親と「怪異」』( 東アジア恠異学会 編『怪異を媒介するも…

紫微斗数における飛星と方位への応用

note で公開 紫微斗数で方位を見る方法として『紫微斗数における飛星と方位への応用』を note で公開した。ホロスコープ占星術との比較研究をしたことがあれば誰でも思いつきそうなことだけど、まあ 300円ということで宜しく。先日の tweet の、 ホロスコー…

易占タロット勉強会

易の話をします 易占タロットの製作者である希微/kibiさんから御話があって、易占タロット勉強会で、易についての大まかな話をすることになりました。6月10日14時から16時くらいで、場所は新宿です。中国では近年、術数関連の書籍が大量に出土物に含まれるこ…