呪法
呪術は古代からの人の営みによって生まれたもので、何故か段々複雑化する傾向がある。多分、
ここまでやったんだから効いてくれるはず。
みたいな思いが複雑化させる駆動力なっているんじゃないかと考えている。
かなり古い出立時の道中の安全を願う呪術に『地五画』がある。これは地面に五を画いて、その中央の土を採り道中携帯するという術式で行われる。問題はこの『五画』に様々な説があることだ。
- 五芒星
- 十字
- 四縦五横
だ。四縦五横は私見では十字を大量に作るためのものだ。『井』を作っているのではないとするために縦横が偶数と奇数の組み合わせになっていると考えている。では十字と五芒星のどちらなのか?については、五画なので五芒星じゃないのかという説はかなり有力だろう。しかし『五』の古い書体を見ると十字であることが分かる。日本語版のウィクショナリーの『五』には『五』の古文として、
𠄡
があげてある。『五』は『互』からの仮借として始まり今の書体に変化したのだそうだ。つまり『五画』は『×』もしくは『+』を画くことだったということになる。この知見は大野先生から多くを頂いた結果でもある。
おそらくは十字よりも×だったんじゃないないだろうか。もしそうなら四縦五横も元々は斜めってたんじゃないか?とか斜めってたのの名残が横縦と画く動作なんじゃないか?とか色々考えることができる。
こういう感じで呪術についても調べた結果が幾つかあるので区切りの好い今日から受講生を募集してみようと思う。効くものを集めたので、かなり御高い値段設定にしてあるけれども、それでもという人は『募集要項』からどうぞ。