金行とは

金行は少しだけヤヤコシイと思う

個人的に金行はそのカバーする範囲が他の四行と比べて広いと思っている。以下は金行についての個人的なマトメだ。

第一義としての“Metal”
まずは金属ということで、
  • 同義反復だけど金属
  • 金属光沢
  • 導電性
  • 可塑性
  • 刃物
などがあげられるだろう。金行の別名『従革』は可塑性から来ている。
導電性からの派生
導電性から幾つか出てくる。
  • 電気機器
  • 電流、電圧
  • 稲妻などの電気による現象
こんなところだろうか。電離気体であるプラズマも入れることができるかもしれない。
刃物からの派生
刃物からは切断が出てくる。それに関連して、
  • 出血
  • 切り合い
  • 外科手術
  • 切断面
などが出てくる。最後の『切断面』から、境界、インターフェイス、内外の区別といったものが派生してくる。

この境界や内外の区別は重要で、中医学では皮膚や肺が金行に配当されていることは記憶しておいた方が良いだろう。

オカルト的な観点からは、恒星天を出発した魂は土星天を通過することで固定化され、木星天を通過して拡大し、火星天を通過して自他の区別を知るとされている。なので火星と対応する十干として庚をあげることは可能だろう。さて以下だけど、

大アルカナの“The Emperor”はその玉座のひじ掛けに羊の頭があしらってあることから分かるように白羊宮のイメージが背景にある。なのでルーラーの火星に対応可能な『庚』はギリあるとは思うけれども、『戊』はさすがに無理があると思う。

なお金行が司る西の守護神は白虎なのだけど、虎は1日に千里行って千里帰るとされることから、白虎には交通の象がある。