2010-01-01から1年間の記事一覧

家畜とペットの違い

以前、『十二宮の原義』で少しだけ触れたことがあったけど、猫好きのブクマ知人達の間で少し話題になっていた、『猫の話』を読んで、ああこれが家畜とペットの違いなんだなと感じた。つまり自分の都合が、自分が所有していると感じている生き物の生命よりも…

六壬に残る三分損益法

三分損益法は、中国におけるピタゴラス音階の生成方法で、ピタゴラスが一弦琴を使ったのに対して、管を使用している。元の管からその長さの3分の1を取り去って3分の2の長さとする。これが三分損に対応している。新しい管は、元の管の1.5倍の振動数の音を出す…

十二支と音そして五行易の納甲

十二支は明確に自分自身と対応付けられた音を持っている。それは『ピタゴラス音律』と同じ原理に基づく『三分損益法』によって調律されている。十二支と音の対応を表にすると以下のようになる*1。 十二支 子 丑 寅 卯 辰 巳 近似音 C C♯ D D♯ E F 十二支 午 …

大石真行TV出演

畏友、大石真行が4月2日にTVに出るそうだ。東京ローカルのMXなので東京近辺じゃないと視聴できない。なので残念に思う人はそれなりにいると思う。実は私も昼間の仕事の関係でリアルタイムに見ることができなくて残念だ。この番組表の下の方にある『5時に夢…

鮑黎明先生ご逝去

鮑黎明先生が22日に永眠されました。 謹んで御冥福を御祈りします。

体−知情意

林巨征−羽田守快両先生のコラボ講習会で、林先生からは高島正龍公の応用気学を学んでいるわけだけど、応用気学では、年の九星を身体、月の九星を知力、日の九星を情緒としている。方位取では身体を移動させるので、年の九星を使用するのだそうだ。しかし私な…

ついカッとなってやってしまった

けど後悔はしていない。Wikipediaの紫微斗数の項目が編集されたみたいだったので見に行ったら、関連項目に『封神演義』が追加されていた。紫微斗数全て*1の源流である『紫微斗数全書』には、『封神演義』との関連する記述は一切ない。こんなことはFFORTUNEで…

鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れた

朝日新聞から 鶴岡八幡宮の大イチョウ倒れる 「実朝暗殺の舞台」 平安鎌倉の昔なら早速陰陽師が呼び出されて六壬で神意を占ったんだろうな。八幡様が何か御怒りではないのか?とか。鶴岡八幡宮なら大怪占の対象になったかもしれない。高橋圭也さんならこの怪…

インド占星術における4室

林巨征、羽田守快の両先生のコラボ講習会*1に参加させていただいているわけだけど、前回の講義で、宿曜占術に関連して一つ発見があった。羽田先生の尊星王流の宿曜では、太陽占星術と同じように太陽宮*2を命位として、ホールサインでハウスを切って行く。そ…

伏吟課というもの

前回のエントリに玄珠さんからコメントをもらった。 立課に関して誤りがあった場合、誤ったままの課で判断した方がよいような気が経験上しています。 ■土旺金相火休木囚水死■日禄巳日徳巳申酉空亡■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■兄弟辛巳勾陳■■■■■月将午…

太白陰經

奇門遁甲について何か言いたかったら、煙波釣叟賦でははっきりしない事柄が太白陰經遁甲巻には具体的に書いてある以上、太白陰經の遁甲巻には目を通しておくべきだと思うけど、そう思わない人はそれなりにいるらしい。まあ、その前に四庫全書に入っている遁…

忘れられない占例

あれは昨年の夏頃、鮑先生の御宅に御邪魔した夜だった。晴明公の画像を頂戴して*1四方山話にふけった後、電車の時間もあることだしそろそろ御いとましようと思い始めた時だった。携帯に着信があって、知人の愛犬がどうにもいけなくなったけれども、持ち直す…

ひどい話

ちょっと御神籤について調べようと思って「七宝浮図塔」で検索したら、ひどいものを見つけた。このエントリなんだけど、元三大師の御神籤の漢詩を『孔明神数』で出てくる漢詩と言い張っているわけだ。なんでそんなことになっているのかと考えてみたら、鎗田…

上みたいなエントリあげると『言論弾圧』なんだってさ

自分から梅花心易の愛好家にケンカ売った加害者のくせして、この被害者意識丸出しなエントリはどういうことなんだろうね。 http://blog.goo.ne.jp/nanshiko1116/e/9c8922e45994a028121c9045f8d957c1 (2月9日追記)

わかってない人だね

なんか前提条件抜きで、断易と梅花心易なら断易が当るというエントリを見かけた。カチンときたので、はてな日記の術くらべのエントリをトラックバックしておいたけど、結局まだわかってないみたいだった。ということで新たにエントリをあげることにした。術…

甲州流奇門遁甲

中国占術に浸かっていると先日のエントリの『吾妻鏡』の話に限らず、足元の日本国内の話がどうしてもなおざりになってしまう。実は江戸以前の奇門遁甲や八門遁甲は現代でもちゃんと伝承されており、高橋圭也さんなんかはその継承者の一人だったりする。もっ…

家相って家の中の吉凶判断に使うものではないの?

なんかとあるブログに 家相とか家でも各部屋の運気というのもあるのかもしれない。 とあってヘッとか思ってしまった。家相でも家の大極を中心に家の内部を8区分するのは、区分した各区域の吉凶を見るためではないの?私が何か違ってる?

山川道沢の四神相応

先日、面白い資料を入手した。とある大学の日本文化史の講義の資料なのだが、日本における風水の受容の歴史がコンパクトにまとめられていた。日本では海外文化の受容に積極的な期間と、内側にこもって独自文化を発達させる期間が交互にあらわれる。飛鳥から…

1年の切り替わり

中国系の占いをやっていると、年や月、日が切り替わる時刻が問題になる。まあ占術毎に境界時刻が決まっているので、自分独自のやり方に絶対の自信があるというならともかく、実際に占う場合はその決まりに従うことになる。ただ暦、つまり現在の法律に則って…

参宿が姿を変えるかも

昨年6月にオリオン座のベテルギウスが急速に質量を失っているという報告が出た。例えば、ナショナルジオグラフィック公式日本語サイトの以下の記事。 オリオン座のベテルギウス、謎の縮小 ベテルギウスは赤色巨星として知られていて、星の寿命からみて超新星…

追記というか玄珠さんからの指摘

早速、玄珠さんから↑について指摘があった。 トライン 120°がドミのような長調の基本となる長三度に相当します。 ドとソは 210°です。 スクウェアが四つそろう「子卯午酉」のような和声は、オポジションを内に含む割に不思議と響きがよく(悲劇的な印象です…

L'estro Armonico

音律と音階の科学というヴィバルディの曲*1がある。日本では『調和の幻想』という大仰なタイトルで知られているけど、ハーモニーについてのインスピレーションくらいの感じで丁度良いらしい。以前これを枕に『ケプラーの謎』というエントリを挙げたことがあ…