太陰太陽暦と中気

前の日記で、

中国では長く1年を時間的に等分割してきた。つまり恒気法に基づく二十四節季が少なくとも明朝までは使用されてきた。これを空間的に等分割する定気法に切り替えたことで、様々な問題が発生し、重要な問題のいくつかは未だに解決されていない。

一番、大きいのは太陰太陽暦の問題で、2033年には暦を作成できなかったりする。

と書いたわけだけど、定気の二十四節気を採用する限り、この問題からは逃げられない。こういう場合は「行き詰まった時は1コマ戻る」と良い考えが見つかることがある。

そもそも太陰太陽暦二十四節気の中気が必要になったのは何故かというと、閏を入れることで朔望月の月と季節とのズレを調整するためであったはずだ。だから季節の指標として中気を採用したわけであって、季節の指標になるものであれば別に定気の節気にこだわる必要はないはずだ。

なので、朔望月と噛みの良い恒気の中気を採用したって何も問題ないと思う。というか中気として定気と恒気のどちらを採用するかではなく、冬至から30.43685日経過する時刻毎に、それを季節の指標とすることにすれば良いのではないだろうか。