これはあまりにひどいのでは

幸運体質マガジンageUNというサイトがある。天童先生の人相学講座である、「吉相、それと…? 〜天童春樹の人相占い〜」といった連載もあるので更新される金曜が楽しみなサイトだ。ちょっと前まで大石眞行さん連載もあった。

このageUNに「黄老師のちょっと辛口アジアンコラム」という連載があり、ここしばらく七政四餘について語られている。ところが黄先生は七政四餘が優れたものあるということを強調するあまり、七政四餘と対比する形で書かれている紫微斗数について間違ったことを書かれている。これからそれについて書いていくが、本来なら私のようなザッパがやるよりは鮑先生のような方にやって頂いた方が良いのだが、気付いてしまった以上仕方がないので、浅学菲才を省みずやることにした。

七政四余1(1)についても紫微斗数の扱いについて言いたいことはあるけど、ここではそれに触れない。しかし七政四余1(2)の「暦法の違い」の記述はあまりに事実と異なっているとしか言い様がないと思う。

 紫微斗数が使用する暦は「純陰暦」です。これはイスラム国家が採用する回暦と同種のもので、一年が330日程しかなく、また閏月も存在しません。これの問題は、もしも閏月に生まれた人の場合、大きな問題と矛盾が出てしまい解決しようが無いことです。
 一般に誤解があるかも知れませんので、すこし解説を加えておきます。紫微斗数が採用しているのは決して「太陰太陽暦」ではなく、「太陰暦」なのです。もしも紫微斗数が「太陰太陽暦」を採用しているなら「節気」で閏月の問題を解決できるはずです。ただ、そうすると、紫微斗数は「斗数」でなくなってしまいますし、実際、紫微斗数では「節気」を使用していません。

では紫微斗数で採用されている、農暦がどのようなものかというと、二十四節気朔望月のズレを最小限に押さえ込むために、3年に1回閏月を挿入している。従って「紫微斗数が使用する暦は「純陰暦」で…また閏月も存在しません。」という記述は事実と異なっている。

朔望月をベースにして閏月が入る暦である以上、紫微斗数で使用している暦は太陰太陽暦となる。また閏月を挿入するタイミングは、その朔望月に中気の節を含まれないことが基本になっている以上、「実際、紫微斗数では「節気」を使用していません。」という記述も誤りになる。暦法の段階で節気を使用してる。

これに続く連載での命宮の算出方法の説明についても問題が多く、これについてはURLが固定化された時点で触れてみることにする。