定気と恒気の二十四節気

1年を時間的に等分割して得られる恒気法の二十四節気が、太陽黄径に基づく空間分割の二十四節気に改められたことによって発生する問題について、これまでこの日記でも何度かネタにしてきた。

しかし一コマもどって考えるなら、干支暦や朔望月と噛みが良いからという理由で定気の二十四節気を捨て去る訳にも行かないと思う。例えば奇門遁甲の局数を出すための遁甲暦や紫白九星を出すための九星暦には日時の暦において陰遁と陽遁がある*1

これは明らかに、太陽の南中高度が高くなって行く期間を陽遁、低くなって行く期間を陰遁とするべきだろう。従って遁甲暦や九星暦の夏至は太陽黄径に基づいて決定されないといけないだろう。またそうであるなら、遁甲暦の拆補法のような無閏法が九星暦にも必要であるということになる。例えば、夏至の日の干支が甲午以降であるなら下元で繋ぐといった感じになるだろうか?

また太陽に着目した占術である四柱推命もまた太陽黄径に基づくべきかもしれない。その場合は、太陽黄径にして36度づつの広がりを十干それぞれに与えるべきであって、午月に己を含むような等時間分割に基づいた蔵干を、単純に太陽黄径に置きなおすような事をしてはならないんじゃないだろうか。午月は時間的は長いにしても、他の節月と同じく太陽黄径の広がりは30度しかないのだから。

ただ四柱推命で定気法二十四節気を全面的に採用するとした場合、大運の算出をどうするか?が最大の問題になると思う。私だったらどうすだろう?例えば、1年1日で太陽のダイレクションを計算することにして、太陽のデーカンが変化する毎に大運を変化させる、とかはどうだろう?この場合、陰男陽女は時間の進行を逆にとることになる。

*1:胎東気学についてはここでは触れない。