『封神演義と紫微斗数』が公開された

椎羅さんがずいぶん昔に書いた『封神演義紫微斗数』が、少々の加筆訂正を経て公開された。安能版の封神演義*1の影響か、未だに紫微斗数封神演義に本質的な関わりがあるように信じている人がいる*2ので、日本の紫微斗数界にとっては朗報だろう。

この『封神演義紫微斗数』については、このはてな日記でも以前、触れたことがある。3月16日の“ついカッとなってやってしまった”というエントリがそれだ。全ての紫微斗数の源流である紫微斗数全書には、封神演義との関わりなど一言も出てこない、というのは記憶に留めておいて良いだろう。

まあそれはそれとして、紫微斗数の星の象を自分の中に作って行く上で、封神演義を使ってみるということまでは否定しないし、椎羅さんの『紫微斗数入門』や『封神演義紫微斗数』を読むと、割と好い方法なんだと思う。

天乙上人の紫微斗数はショックではあったけど、こういう細かい所からでも良いから何かやって行くことでしか、改革ってできないのだろう。

*1:中国の民衆文化と信仰のサイトのコンテンツの一つである、“正しい『封神演義』普及委員会”では、この安能版の封神演義安能務による超訳安能務オリジナルに近い作品となっていることが解説されている。

*2:例えば、“大久保占い研究室 新・占い掲示板”の中の“紫微斗数研究室 その2”の84番のポストとか。