タコのせいでドイツが負けたわけでもなかろうに

ドイツにはサッカーの勝敗を予言するタコのパウロがいるそうだ。今回のワールドカップでは、本線トーナメントの予言が6連続で当たったらしい。タコがどうやって予言するかは、文章でクダクダ説明するよりも↓の動画を見るのが早いだろう。これはドイツとウルグアイの勝敗を予言しているところだ。


Don't wanna be sushi: Paul the Octopus predicts Germany win over Uruguay

でタコのパウロは、ドイツとスペインの試合を占って、スペインの勝利を予言した。そして結果はその通りになった。このスペイン勝利の予言はドイツでは評判が悪くて、パウロを鮫の水槽の放り込めとか、サラダにしてしまえとかの悪罵が出たそうな*1

何かを占って凶と出たとき「お前が変な占いをしたせいでケチがついた。」みたいな反応が返ってくることがママある。こういうのは言霊が強い影響力を持っている日本特有の反応かと思っていたけど、合理主義のドイツでもこういう反応があるわけだ。どうも言霊は世界的にも駆逐されたというわけではないようだ。

大石真行さんもこういう反応には辟易しているようで、最近のブログでこう書いていた。

かわいそうだが、あんたの運が悪いのは俺のせいではない。
同様に、あなたの運が素晴らしいのは私のおかげでも何でもない。
すべては本人の運のせいである。
私は、それを読んだだけだ。

そういえば以前の職場で、隣の席の同僚が探し物があるとすぐ「占ってくれ」と言ってきた。何でも占いの結果にかかわらず、私が占うと出てくることが多いということだった。占い師としては割と傷ついた。

*1:パウロは3位決定戦のドイツ勝利とスペインの優勝も当てた。今回のワールドカップでは、8試合を占ってその全て当てたことになる。