わかる気の無い人には関係ない話

これまで、“方位計算の搦手”なんかで、移動の方位について考えてきたわけだけど、正距方位図法の地図が入手できたので、改めて考えてみる。地図はFrom FLandさんの所から拝借した。

20100830211236

この地図は東京が中心で、東京とどこか任意の地点を結ぶ直線が大圏航路となる。東京とニューヨークを結ぶ直線をひいておいた。この大圏航路は東京では、割とギリだけど艮宮に対応する方位角を持っている。

しかし大圏航路上を進んでいくと、大圏航路と子午線の交差角、つまり方位角が変化して行く。西経140°辺りを通過するときには子午線と直角であり真東に進んでいる。そして到着地点のニューヨークでは南東方向になる。このように大圏航路を進むとき、方位角はその通過する地点毎に異なることになる。

“方位計算の搦手”に到る前の“地球規模での方位”や“昨日の続き”やでの問題提起は、

  • こういった地点毎に方位角が変化することを考慮しなくていいの?
  • 考慮したとき最終的な移動の方位はどう計算されるの?

というものだったわけだけど、移動の方位の効果をもたらす方位を真面目に計算すると、等角航路の方位に帰着するという結果になったわけだ。

2011年09月12日追記
以下の一文は正しくありません。申し訳ありませんでした。



そしてこの結果は、地球規模の移動に限らず、近距離の移動への意外な影響を導き出すことになった。