虚空蔵求聞持法絡みでだらだらと

三奇

奇門遁甲には乙奇、丙奇、丁奇の三奇がある。それぞれ別名があって、乙奇は日奇、丙奇は月奇、丁奇は星奇ともよばれる。日月はそれぞれ1つしかないのに星は沢山ある。ひょっとすると星奇の星も特定の星の可能性があるのでは?という疑問を提起したこともある*1奇門遁甲で天盤星奇は『求智』で使用される。

密教には『虚空蔵求聞持法』があり、行が成った暁には一度見聞きしただけで完璧に記憶できるとされている。『虚空蔵求聞持法』では虚空蔵菩薩真言を100日間で100万回唱えることになっている。1日に1万回真言を唱えると聞くと、私なんかはそれだけで無理と感じるけど、ちゃんと密教を修行した御坊さんにとってはそんなに非現実的なものではないらしい。

さて、この智慧を授けて下さる虚空蔵菩薩だけど「明けの明星」がその化身で、虚空蔵菩薩には明星天子の別名があるそうだ*2。ひょっとすると星奇の星は「明けの明星」なのかもしれない。

ところで、徳島は虚空蔵求聞持法を修した弘法大師空海の生地讃岐の隣だけあって『虚空蔵求聞持法』にチャレンジする方が時々現れるらしい。行が成った方もいらっしゃると聞く。で、行が成った方が記憶力抜群になったかどうかは別にして、金銭的に裕福になることが多いらしい。どうも虚空蔵菩薩宝生如来と種字が同じで関わりがあるようだ。

宝生如来は名前の通り物質的繁栄をもたらす如来なので、種字を同じくする虚空蔵菩薩も物質的繁栄と繋がっているらしい。

*1:読書とか』のエントリの『三光について(只の思いつき)』を参照のこと。

*2:虚空蔵菩薩-Wikipedia