2009-01-01から1年間の記事一覧

禄存の謎

禄神 中国占術では禄となる十二支を重要な神殺の一つとすることが多い。六壬でも日干から禄となる十二支を『日禄』と呼んで吉神の中で最も吉としている。また禄を出すときは陽生陰死の十二運が伝統的に採用されている。紫微斗数でも年干から禄となる十二支を…

拙著が参考図書になった

陰陽道北斗派第三代宗家の高橋圭也さんが長年の禁を破って遂にChironで陰陽道の講義をされることになったそうだ。拙著『安倍晴明「占事略决」詳解』が、その講義での参考図書に採用されたとのことで丁寧なメールを頂いた。実は畏友の大石真行さんから高橋圭…

本当に運の好い人には自分の運の好さが判らない

地下猫さんのところで継続されている凌辱ゲーについての考察を読んで、判らないということへの対応策は判らせる以外にはないのかなと考えてしまった。これじゃ何を言ってるのか判らないと思うけど、地下猫さん自身が以下のように独白している。 例えば、飲み…

占いは当て物じゃない

これはヘボな占い師が好く言う台詞の中でも代表的なものだろう。後ろに「深遠な学問だ」とかがくっつくことも好くある。私の術友には「占いは当ててなんぼのものだ」という人の方が多い。この辺りの話は鎗田先生がそのエッセイの中で何度か触れている。例え…

聖数7

なんかいくつかの数の特殊性がちょっとした話題になっているらしい。それらについては「女性脳とか男性脳とかの話を有難く聞く人たちがどこにいるかは参考にしよう」にまとめが上がっている。これらは基本的には、「DO科学/「3」を究める」というヨタ記…

180年のサイクル

三元九運の180年のサイクルの中で、今年は下元八運が始まって6年目にあたる。来年の2010年から180年前の日本というと、ちょうど天保が始まった年になる。天保八年(1837年)に大御所徳川家斉の死去によって、水野忠邦が中心となって「天保の改革」が始まる。…

Tropical

占星術の黄道十二宮について講釈垂れているページがあったけど、以下を読んで茶吹いた。 Tropical(トロピカル)・・・(形)回帰線の・熱帯の・熱帯地方の・熱帯特有のSidereal(サイデリアル)・・・(形)恒星の・星の このページの作成者は、"tropical"の元々の…

児童ポルノに気をつけよう

かなり前だけど、占いについて私の思うことで、三元九運と白いファシズムという記事を書いたことがある。その中で、 下元八運は日本である震方に六白が回座しますので、新しい動きを押さえ込もうとする上からの動きが目につくことになるでしょう。おそらくは…

多分、私の心は穢れているんだろう

実は「翼を下さい」という歌はそんなに好きな歌ではない。いや、好いメロディだとは思うよ。ただサビの部分の歌詞、 この大空に翼をひろげ 飛んで行きたいよ悲しみのない自由な空へ 翼はためかせ行きたい これが、ものすごく引っかかる。なんというか空を飛…

陳光ショウ先生の講座の案内

どこぞのブログで体系化された知識を云々している人がいるけど、真に体系化された知識というのは、陳光[生生]先生が身に付けている道学のようなものをいうのだと思う。以前、陳先生の講義にオブザーバーとして参加したことがあるのだけど、河図洛書によって…

そういえば

件のブログを少し眺めていたら、奇門・風水では磁北位が正解なのかな?というエントリに以下の記述があった。 とすれば、北極星と秋分・春分の正午の日時計の真ん中を北と定めていたのかも知れない。これはほぼ、磁北位に相当するんで、こう考えると、三層の…

キャッシャーと金庫

エゴサーチを勝手にやってくれるようにRSSリーダーにいくつかのURLを登録してあるのだけど、今日つかまってきた中に黒門さんの術を批評しているエントリーをあげているブログがあった*1。そこにはこんな記述があった。 始めに登場したのが売れないキャバレー…

Progress

最近『キリスト教占星術』(Christian Astrology, 1647年)の第1巻で"progress"で全文検索をかけてみる機会があったのだが、1件もヒットしなかった。つまり『進行』という用語に対応する英語は、William Lillyの時代では"Progress"ではなかったということだ…

日本の現状その後

なんかサインと星座の区別を曖昧にしたままで行くことにしたらしい。それと『北斗柄の占いについて思うこと』は匿名のブログらしい。私もまだまだだね。

拙著が年表にのった

高木乗系の五行推命のサイトである、「五行学研究所」にある、占術関係の年表に私の出生情報が掲載されていたので、出生情報なんかよりも拙著の出版について載せて頂けませんかと御願いしてみたところ、めでたく拙著『安倍晴明「占事略决」詳解』の出版情報…

風水話としてはデタラメ

先日偶然に“カイドク〜都市伝説の暗号ミステリー〜”を見た。ま、話としては面白かったが、風水話としてはデタラメの類でちょっと頭が痛かった。特に沢村一樹が演じる葛城教授が江戸が山川道沢の四神相応の地だとか、姫路もそうだとか言っててアホかと思った…

相も変わらず

村野大均衡先生ってどなたですか?参考↓ http://s03.megalodon.jp/2009-0626-1346-44/chardash21.astro459.com/?eid=1248364

これが日本の現状

RSSリーダに登録しているブログの一つにこんな記述のあるエントリがあがっていた。 簡単に説明させてもらうと西洋占星術で「蠍座の人」と言うのは「太陽が蠍座にある人」を指す。インド占星術ではほとんど太陽がふたご座の人に入ってしまう。この差異はイン…

風水と家相の歴史

風水と家相の歴史 知り合いの松永英明さん(id:matsunaga)から是非読めと勧められて、「風水と家相の歴史」を読んでみた。幻の五色不動の著者である松永さんが薦めるだけのことはあって、非常に興味深く読めた。この本は、日本における風水の受容や、受容の…

衆議院が解散しようがすまいが

選挙が近づいてきた。私が見るところ自民党が勝とうが民主党が勝とうが戦後政治の中で最悪の政権になるだろう。多分、次の上元一運までは政権が変わるたびに悪く変わっていくのだろう。それでも「最悪」と「もっと最悪」を意図的に選択しないといけない。

好い開運法

私の好きな漫画家の山本貴嗣さんのブログである「あつじ屋日記」に好い話があったので紹介する。行き詰まった時は1コマ戻るというエントリで、マンガの脚本に相当するネーム作成で行き詰ったときの対処法が紹介されている。内容は、まあタイトル通りで詰ま…

最近の活動

やっと梅雨らしくなってきた。のんびりしている状態でなら梅雨の季節はそんなに嫌いではない。ねっとり絡んでくる湿った空気も風にあたるとなんか快かったりする。最近は趣味と実益を兼ねてSwiss Ephemerisを使って色々やっている。Swiss EphemerisはAstrodi…

平安時代のホロスコープ占術

平安時代に遣唐使によってインド占星術が到来し『宿曜道』となった。インド関連の知識であったため宿曜道は主として密教系の僧侶によって伝承されていくわけだが、天文暦の更新が困難であったことが主たる理由なのだろうけど、本格的にホロスコープを作成し…

調査不足だった

最近まで『占事略决』の写本は、尊経閣文庫本、京都大学図書館蔵の清家文庫本、宮内庁書陵部本の3本だと思っていたが、実はもう1本、京都府立総合資料館蔵の若杉家本があることがわかった。この若杉家本は村山修一先生の手になる「陰陽道基礎史料集成」(東…

どれほどの意義があるかは判らないけど

転載自由ということなので、この文書の内容が広まる一助にでもなれば幸いです。 Source:IDATEN Mailing List Date :2009/04/28 06:37 神戸大学感染症内科 岩田健太郎「豚インフルについて、研修医の皆さんへ」・まず、毎日の診療を大切にしてください。呼吸…

六壬マンデンとか

ここ数日寒いので春分図を見てみる*1ことにした。基本的に後理屈をこねているのでそのつもりで読んで欲しい。 東京春分図 3月20日20時44分(JST) ■ 合 陳 龍 空 ■ ■ 辰 巳 午 未 卯 ■ 申 寅 酉 丑 子 亥 戌 ■ 雀 虎 蛇 常 ■ ■ ■ 貴 后 陰 武 ■ ■木旺火相水休…

元亨利貞

『周易』の卦辞には『元亨利貞』が頻出しているわけだけど、『貞』が「占って問う」ことを意味している文字なので、『利貞』の部分は「占って利がある」と解するべきだろう。『元亨』の部分について「『周易』の儒教経典化研究−出土資料『周易』を中心に−」…

まあしかし

『易経』が周易の原典なのは誰が見てもそうだろうし、書籍として出版されているわけだ。またその解釈本も多々あるわけで、本多信明先生の これは中国式占術は文献が公開されていない所に原因があるのだろう。元々一子相伝が原則である。 という論は、事実と…

エキサイティングな易についての論文

元勇準博士の学位論文 先日の日記で触れた元勇準博士の学位論文である「『周易』の儒教経典化研究−出土資料『周易』を中心に−」が閲覧可能ということで、東京大学文学部の図書室まで行ってきた。胡乱な訪問者であっただろうにも関わらず、図書室の皆さんには…

何が起こったのやら

2chの件のスレッドに今度は「繋辞伝」の一節がUPされていた。何が起こっているのだろう?