断易と音楽

ヨーロッパ世界と中国の両方でピタゴラス音階と同じ音階を使用してきたことは、この『はてな日記』でも指摘してきた。そして中国音階が十二支と1対1対応があった以上、西洋占星術黄道十二宮ピタゴラス音階に対応があったと考えることは、そんなに冒険でもないだろう。参照↓

さて断易の納甲には大きな謎がある。火珠林の納甲では老父の乾の納甲が午からではなく子から始まる。参照↓

何故、乾卦だけ特別扱いされているのか色々考えたのだけれども、やっぱりこれかな?という考えをしめしておく。

子の黄鐘を基準の音とすると、子、寅、辰、巳、未、酉、亥が白鍵のダイアトニックな音に、丑、卯、午、申、戌が黒鍵のノン・ダイアトニックな音に対応する。断易の納甲において、陽卦の中の長男震、二男坎、三男艮はダイアトニックな音から始まるが、乾卦の老父のみが原則に従えばノン・ダイアトニックな午から納甲が始まってしまう。そこで乾卦を特別扱いしてダイアトニックな子から納甲を始めることにしたのではないだろうか。

ついでに言えば陰卦の長女巽、二女離は丑、卯とノンダイアトニックな黒鍵で始まるので、陰卦ではダイアトニックかそうでないかは最初から考慮されなかったのだろう。