掌訣法の改善

二十四山を掌訣する


掌訣法の基本はこんな感じで人差し指と小指の全体と親指を除く4本の指の先と根本を使って十二支を置くことだ。
人差し指の根本に寅を置いて関節と間接の間に卯、辰、巳と置いて行く。中指の頭が午で薬指の頭が未、小指の頭が申となって、小指の関節と間接の間に酉、戌と置き、小指の根本が亥となる。そして薬指の根本が子、中指の根本が丑となる。

これを親指で触りながら、甲、乙、丙、丁と頭の中あるいは口で唱えながら十二支に絡む色々な計算をする、それが掌訣法だ。
これは十二支にとどまらず、九宮八卦や納音五行の計算にも使用されている。指の様々な部位を親指で触りながら計算を行う。

ところで今、中原派紫微斗数を習っているのだけれども、紫微斗数の星を配置するために様々な掌訣が出てくる。その中に指と指の間を使う方法も出てきた。確かに指と指の間を触ることは両側に指を感じることで可能になる。

それを考えると二十四山を掌訣することもできるというのが分かった*1

二十四山は十二支に、戊己を除いた十干である甲、乙、丙、丁、庚、辛、壬、癸と、四隅の八卦である艮、巽、坤、乾を加えたものだ。十干は四正十二支の両隣に配置され、陽干-十二支-陰干と右回りになるように置かれる。例えば南だと右回りに丙-午-丁となる。この場合、丙は人差し指と中指の頭の間ということになる。

四隅八卦はその訓読みの通りに、両隣に十二支が置かれる。例えば東南の巽には“たつみ”の訓があるので、右回りに辰-巽-巳となる。こんな感じだ。

六壬やる人間にとっては、十干の寄宮の表を暗記する必要が無くなる。十干は四正の十二支に寄宮せず、その十干の隣の十二支に寄宮するので、丙の両側の巳と午の中で午ではない巳に寄宮する。

*1:まあ車輪の再発明というやつだろう。