京都行補遺

トークショーについてもう少し

前回のエントリ脚注で、

やり過ぎてなければよいがと、終わってから心配した。

と書いたのは、私の「民間陰陽師に暦を提供した存在はどういったものか?」という質問に対して、始に「安倍系ではなく賀茂系に着目しては」という答えが返ってきたので、

  • 簠簋内伝では金神を受け入れているが、金神は文書家から出たもので安倍・賀茂とも否定してたのではなかったか。

と反問してしまったからだ。学会ではなくトークショーだったので、やり過ぎたか?とちょっと心配だった。ただ、

という感想を頂いたのでホッといている。

陰陽師の鎌倉下向

陰陽師が鎌倉に下向して幕府に対して占い師としての立場から答申していたというのは、『吾妻鏡』嘉禄元年十月廿日丁未条にある安倍国道らと珍誉の論争で知ってはいた。私は漠然と朝廷から派遣されたのだと思っていたけれども、鈴木先生によると幕府に雇われていたのだそうだ。しかし論争があったということは、鎌倉幕府陰陽師の意見をそのまま受け入れていたわけではないことでもある。下向した陰陽師は幕府内でどのような位置付けだったのだろう。チャンスがあれば、また質問してみたいところだ。

犬も歩けば

私の場合、目的なしに外出することは無いのだけど、犬も歩けば棒に当たるわけで、こんな店が亀屋清永本店に行く途中にあった。
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『元祖お古乃美焼 壹錢洋食』とある。近代食文化研究会による『お好み焼きの戦前史』を読んでいた*1ので、ちょっと興味をひかれた。元々の一銭洋食は洋食の雰囲気をまとったモドキで、近代食文化研究会は洋食のパロディ料理とよんでいる。多分、本来の一銭洋食よりも現代の『お好み焼き』に近いものが売られているのじゃないかと勝手に想像している。

*1:Kindle Unlimitedに入っているけど購入した。