2016-01-01から1年間の記事一覧

奇妙な用語

十二支の相互関係は、十干の相互関係と比べて複雑で、方合、会、刑、合*1、冲*2、害、破、といったものがある。滴天髄には『刑とか気にすんな』みたいなことが書いてあったりするけれども、刑はやはり重要だと考えている。韓非子には『二柄』と名付けられた…

納音

納音については、その起源等について色々考えてきたけれども、その使用方法については理解できてなかった。しかし最近『通書』を入手して択日等、吉凶の選択において非常に重要であることが判った。なので納音の簡便な計算方法は暗記した。

4月1日によせて

『鉄板神数』という占術がある。『アガスティアの葉』の中国版とも言える占術で、生年月日時に未婚・既婚や両親が健在かどうか等の情報から、生年月日時に補正をかけて最終的に1刻2時間を8分割した15分単位まで絞り込む。後はそれが指す条文を読めば一生のこ…

『勁』

ここ何年かは春の御彼岸には実家に帰って、そのついでに圓寂坊の御師さんを訪ねることにしている。圓寂坊の御師さんは真言宗の僧侶なので、自然、御釈迦さんの悟りの話とか神秘主義関連の話が多くなる。今回もアスペの実験によって、実在・局所性のどちらか…

破軍星絡みで

六壬式盤の天盤中央には北斗七星が描かれている。 Wikimediaから引用右のWikimediaから引用した式盤の図は、氏が氏となっていることが物議をかもしたらしい*1。個人的には地盤の子が上になっているのには強い違和感がある。そして、北斗七星の剣先は天罡であ…

破軍星の使い方

ちょっと前に私のTLに以下のtweetが流れてきた。 今日、TARUHOの日本刀鑑賞会に持って行きました小刀2振。小烏丸造りと切先諸刃造り(北斗七星と輔星の象嵌有り)。 pic.twitter.com/o0hU35xXuN— ハフリーヌ (@hahuriinu) 2016, 2月 19 それに対して、以下…

春分点

天球図とCampanusのハウス分割春分点とは『天球図とCampanusのハウス分割』にしめしたように、黄道と赤道の春の側の交点だ。なので日周運動において、春分点は天の赤道上を滑るように移動する。ここで判らなくなってくるのが「インド占星術では2000年前の春…

あっそうか

親しくしてもらってる大久保占い研究室の田中さんが『占いをよく知ってるのに鑑定が全然当たらない占い師問題について』というエントリをあげていた。『象』が採れないと占いできないよね、という内容で、一読して「あ〜そうだよね」という感想だったのだが…

紫微測局

紫微斗数には、インド占星術から影響を受けたのではないかという疑問が残る技法が幾つか伝わっている。直接、インド占星術から来たのでは無くても、アラン・レオがインド占星術から取り込んだ技法に影響を受けた可能性もある。例えば、大限小限で十二宮を切…

年の内に春はきにけり

恒例の新年へのマイルストーンに書いたように、今年は定気であれ恒気であれ立春は正月朔の日である明日の2月8日よりも早い。 年の内に 春はきにけり ひととせを 去年とや言はむ 今年とや言はむ 古今集の冒頭を飾るこの歌は在原元方が詠んだもので、元日の前…

ちょっとキツい方位を使ってみた

三 八 一 二 四 六 七 九 五 1月2日に聖天宮に御参りに行って来た。片道50km以上あるので月盤を見るとして、聖天宮は二十四山では壬、十二支では亥になる。行った後、喉が酷く腫れて1週間くらい寝込むことになった。まだ喉に違和感があって消炎剤を飲んでい…

拙著が増刷になった

岩田書院様の御好意で、拙著「安倍晴明撰『占事略决』紹介」が500部とはいえ増刷となり、第3刷となることになった。2010年の年末に増刷されたので6年かかって500部を売り切ったことになる。定価も安く岩田書院様にとって、さほど経営上のメリットもなさそう…

忘れられない失物占

マフラーがない 正月が来ると決まって、まだお元気だった頃の鮑黎明先生の所へお年始の挨拶に伺った時のことを思い出す。娘達はまだ幼女だったので20年以上前のことになる。娘2人と一緒に出かけて、待ち合わせで少し時間を潰すことにして新大久保の駅のすぐ…