日々の備忘録

neanderthal yabuki (id:Nean)さんのマネ。たまにあるかもしれない。

広島県府中市に行った

広島県府中市の周囲は古代の雰囲気をまとった地名が幾つかある。府中もそうだけど、例えば『御調』で“みつぎ”とよぶエリアがあったりする。この地名は古代の税制の、租庸調の調にちなんだものだろう。調という形態の税を朝廷にみつぐから『御調』で“みつぎ”なのだろう*1府中市には新進気鋭の陰陽道研究家の木下先生が御住まいで、陰陽道について色々聞かせて頂いたし、幾つか貴重な資料を拝見することもできた。例えばこれ。
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土御門家の領地で通用していた藩札の類で、表側に額面が書かれている。上側には図案化された北斗七星があり剣になっているのは破軍星だ。下側には洛書の魔方陣が描かれている。裏側には発行元が記載されている。上側に龍と年号がある。慶応で丙寅年というと1866年だろうか。

木下先生には、以前から陰陽道文章道はかなり密接な関係があったのではないかという持論がある。今回の訪問では、陰陽道の祀りで使用される祭文は草稿を文書家が作成し陰陽道家がそれを清書していたという知見を得ることができた。実際、文書家と陰陽道家が近かったという傍証は幾つかある。例えば天文奏だったか?について、文書家と陰陽道家の間で争論があったこともあるし、占事略决の写本が文書家の清原家に伝わっていたりする*2泰山府君祭の祭文は、安倍晴明が単独で作成したものなのだろうか?という疑問がわいてくる。

民間陰陽師についても、私の民間陰陽師に暦をもたらしたのはどのような勢力であったのかという疑問にも、過半はこうであったろうという明確な回答を頂くことができた。

とかいってると、こんな動画がYouTubeにアップされてた。


鈴木耕太郎先生斎藤英喜先生トークイベント

はじめの方に後ろ姿で写ってるし、最後にチラっと出てくる。録音された自分の声って好きじゃないのに聞いてしまった。それでも質問コーナーはカットされていたのでイキって質問している自分を見ずに済んでよかった。

やっぱヘボでした

2月にコミケが開催されるのか占って、開催されるんじゃないかと判断したけれども、中止が決定された。

ブログエントリをアップした直後に玄珠さんからも忠告されたけれども、得卦の解は『何かが解消される』けれども、その何かというのが、問題が解消されるのか、問いの前提条件そのものが解消されるのか分らない所があって、判断に迷う卦ではある。多分、開催されて欲しいというのが頭に残っていたのだろう。

*1:まあ双海町の例もあるので軽々に言えることではないけど、ほら、私って危うい人だから。

*2:京都大学図書館蔵の占事略决の写本は、清家文書に含まれていた。