またまた本多先生が事実とは異なることを言っていたのでメモ代わり。
これは中国式占術は文献が公開されていない所に原因があるのだろう。元々一子相伝が原則である。
何を言っているのやら。公開どころか刊行されている占術書なんて掃いて捨てる程ありますよ。公開の占術書なんて秦の頃には既にありましたから。秦始皇帝で行ったので有名な焚書において、民間で所有が許可された書籍は、
- 医学
- 占い(←これ注目ね)
- 農業
に限られたなんて、それこそ世界史の教科書に出てくるような話でしょうに。
宋の仁宗(1010 - 1063年)なんて、欽定の占術書として名高い「景祐六壬神定經」、「景祐遁甲符應經」、「景祐太乙福應經」を勅命で編纂させていたりもしますしね。清朝が収集して欽定の御墨付きを与えた四庫全書の子部にも占術書がいくつもありますよね。
一体、どこが「文献が公開されていない」んでしょうか。
一応、魚拓を取っておいた。
http://s03.megalodon.jp/2009-0117-1012-21/chardash21.astro459.com/?eid=1146016
これまでこの日記で取り上げた本多信明先生の他の事跡については↓をどうぞ。
- 2007-10-20 虚星という言葉にまつわる間違ったイメージ#どうして正確な話が書けないのだろう。
- 2008-04-14 春だなぁ#本多信明先生って面白いね
- 2009-01-07 このところ思っていたことを徒然なるままに#不易流行