上図は出発地点を原点とし、到着地点の座標がとなるように座標軸を設定し、で表される曲線上を原点から地点まで移動することを表している。
移動中の各地点での方位は、曲線の接線方向ということになる。ここでいくつかの仮定をおく。
- 移動は等速で行われる。
- 逆の方位への移動による方位の効果は結果として相殺される。
∴
となり、は任意の関数なのでどんな経路を通っても最終的な方位は、出発点と到着点を結ぶ直線で方位が決まることが証明できたことになる。
もっとも実際の移動では仮定のような等速の移動ということは有り得ないので、速度に関連した非線形な計算*1を行う必要があるだろうが、単純な議論を行うためにここではそこまで踏み込まないことにする。