土御門晴雄卿の易占2

かなりの手練れ

前回のエントリで、土御門晴雄卿の卦読みの一部を紹介したけれども、あれには続きがある。それをネタに使った『太陽と月の鋼(4)』では、こう続いている。

卦の持つ意味には、通常知られているものと逆の意味が折り重なっていることがままある。
晴雄卿はそれを上手く使って処世の易に繋いでいる。陰陽道宗家の家に生まれて生活全てが占い、造歴、天体観測につながっていた御方だけあって手練れだと思う。

この卦の意味が逆のものも含めて折り重なっているという卦の代表なのが中孚だろう。

中孚には「真心」という意味と「真っ赤な嘘」という意味が折り重なっている。
既婚者が婚外恋愛の切っ掛けによく使う「最近、配偶者と上手く行ってない」というのは、大抵が後者だ。

そういえば「真っ赤な嘘」って歌があったっけ。


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