この想像はそんなに事実から離れてないと思う
『遁局と日家九星』のエントリに書いたように透派奇門遁甲の立向日盤の局数は、白井為賀の『陰陽方位便覧』の日家九星を採用している。黒門さんは自らの実験の結果として透派奇門遁甲の立向日盤の八門には験があると結論して自分の教室ではそれを教えている*1。
この白井為賀の日家九星と同じ局数の奇門遁甲というのはやはり、透派奇門遁甲というものが気学・九星への特攻効果を期待して作られた術だということの傍証ではないだろうか?私は以前から透派十三世掌門であった張耀文さんは日本の占いマーケットを調査して、日本では義理易、四柱推命、九星・気学がメインストリームで、
- 義理易は占いではなく哲学・処世術の類で占いの易は断易であるとして、義理易に断易をぶつける。
- 本来の四柱推命は通変ではなく十干推命であるとして、十干の秘伝をぶつける。
- 九星・気学には、対九星・気学用に創った透派奇門遁甲をぶつける。
という戦術*2を持って日本に乗り込んできたと推測している。そしてそれは非常に上手く行ったわけだ。張耀文さんは割とメタな思考のできる人だったんじゃないだろうか。