還暦になったし、ちょっと振り返ってみるか

中学の頃に祖父の法事で京都書院を通じて泰山全集に出会ったのが、本格的に占術にのめり込んで行く切っ掛けだった。後半は半ば意地になって全集を揃えた。高校の頃に透派ショックの洗礼を受けて、大阪大学では手相研に所属して大学祭のシーズンには女子大回りをした。もっとも、今でも私の手相は500円レベルだ。

大学院の前後期から就職してしばらくは占いからはしばらく遠ざかっていた。NIFTY-ServeのFFORTUNEに出入りするようになって貴重な術友と出会って大きく影響を受けた。オフラインで会った時など、オープンな会議室ではちょっと書けない話なんかを聞くこともできた。黒門さんからは奇門遁甲の門の使い方を盗ませてもらった。最終的には圓寂坊の御師さんから奇門遁甲の全伝を伝授されたけど。

六壬についてはFFORTUNEの時代から研鑚を重ねて、『安倍晴明「占事略决」詳解 CD-ROM付』を世に問うことができた。後、私の六壬富永祥玲さんに受け継いでもらうこともできた。六壬研究家としての使命は、ほぼ果たせたように思う。もっとも奇縁から泰山の畢法賦の解説を読むことができたので、これを自分なりに再解釈するのが最後の使命になるかもしれない。

四柱推命は未だに透派ショックを引きずっているものの、ある程度の水準に到達することはできただろう。まだまだ道は遠いが。そういえば最近、泰山系でも十干推命を言う人が増えてきた印象があるけど、四柱推命は十干の前にまず通変なんじゃないかと思う。象はまず通変で採って十干は色付けくらいでちょうど善いのではないだろうか。十干、十干言ってると、故張耀文さんの思う壺だよ。

紫微斗数は術友、特に椎羅さんの御蔭で凄く進歩した。最近は四化とか棋譜とか色々出てきているけど、やはり基本は主星の象だろう。この象を練り上げることが遠いようでも紫微斗数を使いこなせるようになるための近道だと思うね。

周易は、大学院の時代からずっとベタ凪の状態でからきし当たらなかったけど、最近はなんとか卦象も使えるようになって、また当たるようになってきたように感じる。加藤大岳のように大成することはできないのは当然のこととして、自分なりの小成は近づいて来たように思う。玄珠さんには六壬を含めてずいぶん御世話になっている。玄珠さんのサジェスチョンもあって、考古学の出土物の研究に目を通した御蔭で、従来の解釈への疑問を解消することもできた。

九星はまだまだ雲をつかむような感じではあるけど大石眞行さんの御蔭で、方位の吉凶の要点はある程度理解できてきたと思う。

そしてやっと風水の良師に出会うことができて、ちょっと風水が使えるようになってきた。

西洋占星術は、原理的な部分では理解できていると思うけど、象を練ることができてないので、相変わらず実占は素人以下だ。ただ古典的な七惑星とかの象をちゃんと教わってからハーフサムの本を書いてみたいとは思っている。故田宮先生からの依頼でハーフサムの計算プログラムを作ったけれども、自分で使うのに難ありというのは面白くない。

還暦を過ぎても、まだまだ勉強だけど、こういう私から占術を学んでみたい人がいるなら連絡下さい。メールはこちらへ→hokuto@the-fortuneteller.com