魁罡日

割と有名な神煞

多分だけど、新章文子さんの『四柱推命入門』で三島由紀夫が魁罡日生まれと紹介されたせいだと思うのだけど、魁罡は割と有名な日の神煞*1だ。前の指年法のエントリで書いたように、魁罡は六壬黄道十二神の河魁と天罡の総称だ。そして河魁は春分点から始まる白羊宮、天罡は秋分点から始まる天秤宮に対応している。

魁罡日に生まれると才能があるものの性格がキツいらしい。魁罡日には壬辰、庚辰、庚戌、戊戌の4種類がある。
この十干のチョイスがよくわからない*2。昔は天乙貴人は陰の土で陽の土を忌む、つまり多くの貴人法では戊を別扱いにしているし、十二支の陽の土である辰戌には回座しないことから「魁罡日って戊辰、戊戌じゃなかったっけ」と思っていたけど、それは正しくなかった。

どちらかというと辰戌に共通しているのは庚で、確かに庚日生まれは性格キツいかもしれない。では壬辰と戊戌はどこから来たのだろうと考えると分からない。壬辰は干の墓が支に来ているけれども、そういうことなら戌は丙戌と戊戌があっても良さそうなものだけど、丙戌が無くて戊戌がある。

ということで今の所分かっているのは、魁罡という名前が六壬黄道十二神の河魁(戌)と天罡(辰)から来ているということだけだ。

*1:『神殺』でもいい。

*2:教えてエライ人