誤占の弁

かなり慌てていたみたいだ

安倍晋三元総理が狙撃されたと聞き生死を占って、こんなtweetをした。

訃報を受けて誤占の弁を書くべく課式を立て直してみたら、かなり慌てていたらしい*1、課式を間違えていた。

この四課では二課に天盤丑から地盤子への剋、三課に地盤戌から天盤亥への賊がある。
六壬の三伝法の大原則である「賊が1つでもあれば剋が幾つあろうと賊を採る」を忘れていたという体たらくだ。なので渉外課ではなく重審課になり、三課天盤の亥を以て発用とする。
そしてこの発用亥(水)は、地盤戌(土)と乗じた天将である太常(土)の両方から剋されていて夾剋になっている。たとえ亥が禄徳を兼ねていても夾剋では助からないと判断するしかないだろう。

また凶の発用を末伝が制しているのだけれども、肝心の末伝が空亡しているので発用を制するチカラがない。これも助からない判断になる。

またこの課式では三伝が十二支の順に従って進む『連珠格進如』なのだけど、中伝・末伝が空亡となっているので順逆が逆転して退如と見る。進如であればまだ命が繋がる方向と見るだろうけれども退如では縁が切れる方向であり、しかも暗い丑が末伝なので、これもまた助からない判断になる。

安倍晋三は甲午年生まれなので、行年は戌になる。三課が安倍自身を表していて夾剋になっている。
結局、助からないと見るしかない課式だった。やはりこういう時は落ち着いて、紙にでも書いて判断するべきだった。

*1:その割には課式を立てるのに時間がかかった。