陰と陽、女と男

十二支の陰陽と黄道十二宮の男女

陰陽五行というくらいなので、十二支にも陰陽と五行がある。

 木  火  土  金  水 
辰戌
丑未

土行が多いのは四季の末っ子に当たるものを全て土行としたからだ。
このアンバランスさは昔から問題とされていて、1年を五行に均等に割り付けることが考えられ土用が導入された。
現在、デファクト・スタンダードな定気法の暦では周天360°を5等分した72°がそれぞれ五行に割り付けられる。ただし土行の72°をさらに4等分して得られる18°を四季の五行の72°の後に付加する。これで四季に割り付けられた黄経の広がりはそれぞれ90°で太陽がそのゾーンに位置する期間が、その季節となる。そして、そのうちの最後の18°分が土行となる。その18°の広がりに太陽が入る日時が土用入りとして暦に記載されている。

季節季節黄経範囲土用黄経範囲
315°~360°,0°~45° 27°~45°
45°~135° 117°~135°
135°~225° 207°~225°
225°~315° 297°~315°

恒気であれば365.2422日を5等分した73.04844日を基準として土用の期間は四季毎に18.26211‬日となる。

閑話休題、西洋占星術に五行はないけど四大があり、気にする人はあまりいそうにないけど陰陽とよく似た“Feminine Signs”と“Masculine Signs”の2区分がある。
先人達は“Masculine Signs”を男性格、“Feminine Signs”を女性格と訳した。月将系の十二支と一緒に表にするとこんな感じだ。

♈(戌) ♊(申) ♌(午) ♎(辰) ♐(寅) ♒(子)
♉(酉) ♋(未) ♍(巳) ♏(卯) ♑(丑) ♓(亥)

うまい具合に男は陽に女は陰に対応してくれている。

この男女の別は古典的な実は七惑星にもある。

☿には男女の別が無く、黄道十二宮と違って惑星は圧倒的に男が多い。