かな漢字変換の秘伝

かな漢字変換を上手く使う

まあやってる人はとっくにやってることなので『秘伝』が大仰過ぎるというのは判ってますwww

中国系の占いでは漢字の読み書きが必須になるけど、逆に言えば中国系の占術について文章を書くときには漢字があれば何とかなるわけだ。西洋占星術黄道十二宮や惑星の記号を探して文字のマップとニラメッコする必要がない。そして最近の或いは以前から、かな漢字変換の辞書に中国占術で使用頻度の高い漢字が訓読みで登録されている。

例えば“きのえ”で『甲』が出て来る。十干は甲乙丙丁戊己庚辛壬癸だけど陽の干の訓は“〇〇のえ”で陰干のそれは“〇〇のと”になっている。“〇〇のえ”は『〇〇の兄』で“〇〇のと”は『〇〇の弟』のことで、兄が陽で弟が陰ということになる。そして“〇〇”に五行の訓を入れると十干の訓になる。そこで水(みず)を入れると、“みずのえ”や“みずのと”になる。これをIMEとかで、かな漢字変換にかけると『壬』や『癸』に変換される。これを知ってるとストローク数は増えるものの十干を正しく使うことができる。

余談だけど、“えと”というのはこの十干の“〇〇のえ”と“〇〇のと”を合わせた“えと”であって本来は十干を表す言葉なわけだ。なので“えと”が十二支やその命獣を指すのが一般的となっている日本の状況には軽い苛立ちを感じている。

なお十二支も“ね”、“うし”、“とら”、“う”、“たつ”といった訓読みで基本辞書に登録されている。少し意外なのが“うしとら”で『艮』といった後天八卦の四隅卦が訓読みで登録されていることだ。これを使うと二十四山の配置を記憶することができる。

まず東西南北の四正については、時計回りに“〇〇のえ”、(四正の十二支)、“〇〇のと”となっている。例えば東は木行なので、真東の震宮では卯を甲乙で挟むように甲、卯、乙と並んでいる。南の離宮は丙、午、丁になる。

四隅は例えば東北の艮(うしとら)だと、二十四山では丑(うし)、艮(うしとら)、寅(とら)という並びになる。四隅の卦の訓読みが十二支の訓読みの並びということを知っていれば自動的に二十四山に分解できる。さらに例をあげると東南の巽は“たつみ”の訓を持っているので、“たつ”と“み”に分解できて、辰、巽、巳の二十四山が出て来る。

ということで、訓読みを知っていると色々便利なことが多い。

四隅卦訓読み
うしとら
たつみ
ひつじさる
いぬい

先月の末から実家がバタバタでブログの更新もままならなかったけど、少しづつでもペースを作って行きたい。以上、生存証明を兼ねて。