四柱推命と紫微斗数
四柱推命の流派の多分、多くは、日を正子刻つまり午前0時で切り換えるため、子刻に早い子刻と遅い子刻があることになる。先師阿部泰山公は同じ子刻で日干支が異なることがあるので「子刻に両時有り」と言っていた*1。これが可能なのは、四柱推命では同じ子刻であっても、早い子刻と遅い子刻では時干が異なることで区別できるから、両時の子刻が可能なのだろう。
ところが紫微斗数では、日の切り替わりとして正子刻を採用した場合に、早い子刻と遅い子刻が区別できないことになる。早い子刻と遅い子刻の間には22時間というタイムラグが存在し、それを同一視するのは無理があるだろうということで、日の境界を子刻からとする他ない*2ことになる。これは六壬神課でも同様だ。
六壬の話が出ると「奇門遁甲ではどうだ」ということを考えてしまうけど、奇門遁甲での時の扱いは時支だけではなくて四柱推命と同様に干支を使うことになる。なので奇門遁甲では子刻に両時がある可能性はある*3。この場合は、同じ干支の子刻であっても、日干支が異なることになる。そのため両時あるかどうかは、奇門卜占で実験的に検証できるだろう。