現在流通の四庫本『李虚中命書』は明『永楽大典』の引用を集めたものなので問題があり、劉国忠氏は宋『五行精紀』の引用からその原貌を明らかにした https://t.co/ZYVEIbm5ad どちらにしろ李虚中は年月日時(四柱)を用いた算命を行ったようである。
— 大野裕司(術数学) (@onoyuji_daye) 2016年6月24日
これで思い出したのがかって2chにあった『四柱推命と算命学の違い』というスレッドだ。このスレッドは2001年に立てられて2007年にdat落ちしている。今のところは、ここで読むことができる。
口汚い罵り合いが続いているので読むのがシンドイのだけれども、この>>204に以下のような発言がポストされている。
204 :名無しさん@占い修業中:04/02/29 19:42 ID:???
意外と知られていないようだが、
中国の歴史上、生年月日三柱六字を用いた術の方が先に出ている。
唐の時代、806年に「李虚中命書」三巻が登場している。
四柱八字の法はその100年以上あとになって徐子平が出した。
「李虚中命書」三巻は鬼谷子の作に李虚中が注釈を加えたものといわれ、
後世になって清朝政府が編纂した四庫全書の第七巻に収められている。
つまり四柱推命よりも算命学(の元になったもの)の方が先に出ている。
ところが我が国では四柱推命(つうか淵海子平)の方が先に日本に入ってきた
ために、四柱推命がオリジナルで算命学はその亜流だとされてしまった。
本当は逆だということ。
大野先生がtweetされているように、この>>204は嘘なわけだ。そうでなくても2004年の段階で、五行学研究所さんのところの『四柱命学の変遷と五行推命(上)』という記事に李虚中命書の刊本からとった画像データ付きで、李虚中命書では生時を使っているということが明らかになっている。こういう明白な嘘であっても、四柱推命に対して『算命学*1』の優位性を主張できそうなら、バレるまでは嘘を突き通すわけだ。
なおバレた時に謝った人間は見たことがない。このスレッドでは他にも『滴天髄』を『滴天随』と書いて、誤字を指摘されたら手間がかかるからこれで良いのだ、みたいなことをいう算命の人が出現したり*2、ニフティ時代の体験*3を含めて『算命』の四柱推命に対する優位性を主張しようとする人達には善い印象がない。
ついでの話だけど『四柱推命と算命学の違い』にはちょっとだけ書き込みしたことがある。このスレッドが立つずいぶん前に、『おにやんま』というハンドルの人とメールでやり取りをしたことがあり、『おにやんま』さんが言うことには、
大運の取り方が、立運後は10年で固定されているのは奇怪しいのではないか。三命通会を読んだことはあるのか。
ということだったので、三命通会を見直して大運の出し方を確かめたところ、三命通会には『1ヶ月10年』とハッキリ書いてあったので、三命通会のどこに『1ヶ月10年』でない大運が出てくるのか示してくれ、と言ったら、
三命通会には、そういう記述はない。
という返事が返って来て、呆れて対話を打ち切ったことがある。
この時の文章の特徴と>>13のポストの文章の特徴がソックリだったので、>>23で『おにやんまさん』と呼びかけるポストをしている。