武術方面の奇門遁甲ってどんなものなんだろ?

出所した山口組六代目司忍組長のファッションが一部で話題になってたけど、私の眼を引いたのが組長宅の門だった。

上のストリートビューでは丁字路の突き当たりに門が位置しているので、私の目からは丁字路の形殺を逸らせるために門が傾けてあるようにみえた。なのでブコメで以下のようにコメントした

明らかに誰かが風水で坐向を見たような門の向き。透派の陽宅遁甲なら笑えるけどね

ただこのコメントに対して、id:complex_catさんから

これセキュリティより風水の意味が強いと読みとけるのですか?

と問い合わせを受けた。id:complex_catさんはそれに先だって、

凄い,屋敷の門が正面からの直撃かわせる,奇門遁甲仕様になっている。

と、奇門遁甲を使ったセキュリティ強化のために門が傾けてあるとブコメしていたので、当然の疑問だったのだろう。

id:complex_catさんは中国武術をやってる人で、

ゲーセンのパンチングマシンに掌を着けたまま打って,その日の最高値を出せる程度の「寸勁」しか打てない

方なのですが、どうもどこか武術の門派で奇門遁甲を学ばれたらしい。そういえば通臂拳には奇門遁甲の伝承があると、あの松田隆智さん*1が書いてた。

以前、高橋圭也さんだったか、圓寂坊の御師さんから「古い流派は必ずどこかで陰陽道みたいなものとつながっている」と聞いたことがある。現に香取神道流には築城術に関連して風水の伝承があるそうだ。多分、中国武術でも似たようなところがあるのだろう。

奇門遁甲には太白陰経遁甲巻の頃から、真人閉六戊法や玉女反閉局法についての記述がある。ただこれら文字になったものには多くの欠落があるのも確かで、これらを読んだところで、閲微草堂筆記に残された徳州の宋清遠の友人の奇門遁甲が使えるわけではない*2のが残念だ。しかし香取神道流の風水とか、武術門派の奇門遁甲とかチャンスがあれば学んでみたいものだ。

しかしストリートビューがあるということは、あの門の前をストカーが走ったということだよね。好い度胸と褒めておこう。

*1:張策を酔鬼張三の張長禎と誤認しているような人だけど

*2:期待して読んだ私が言っているのだから間違いないです。