最も機械化された風水師

久々に震さんの「震の堪輿研究室」が更新されていたが、非常に興味深いコンテンツが追加されていた。一つは、『もうひとつの八宅派技法「小遊年変卦法」』で、八宅派風水の中の二十四山を使う技法を紹介している。中国では「大○○」と名付けられた技法がある場合に、「小○○」という名前を付けられた技法があれば、その名前の「小」には取るに足らないといった意味合いではなく、詳細なとか実戦的なといった意味合いが込められていることが多い。「小遊年変卦法」は当然、八宅の基本である「大遊年変卦法」に対するもので、八方位を使う「大遊年変卦法」よりも詳細な二十四山を使う技法というわけだ。八宅風水で名前を売りたいなら、ライブラリからダウンロードするべきだろう。

そしてもう一つのコンテンツが、「電子羅盤整作記」で、実に震さんらしい。私は密かに震さんを最も機械化された風水師と呼んでいる。実際、電子コンパス関連での震さんのアンテナの高さは群を抜いており、震さんが「これは風水で使える」と仲間内で披露したものを急いで購入した人は少なくない。「電子羅盤整作記」では市販の羅盤を改造して、

  • 天池の部分の方位磁石を電子コンパスと交換
  • レーザーポインタを追加

することで、測定精度の向上が図られている。レーザーポインタ付きの羅盤は私も構想したことがあったが、震さんが実際に作ったものを見ると欲しくなった。やはり震さんの風水は理論・実占ともそこらの自称風水師とは一線を画している。堪輿*1研究家という自称が海外でも通用するのは震さんくらいなものだろう。

*1:「堪」は天を「輿」は地を意味し、「堪輿」で天地を意味する。地理の別名であり、風水の別名である。