下元八運に入って3年経ったが

つらつら考えてみると、日本での革命は非正規な勢力が正規な勢力を打倒することで行われてきたわけだ。平安時代から鎌倉時代への移行においては、平安貴族から見れば人外の存在だった武士の勢力が貴族を圧倒して、政治の担い手となって行く。幕末では藩レベルにおいて百姓・町人から構成された非正規の軍事力が、藩の正規な軍事力を打倒することに成功した藩が集まって、幕府という最大の正規な軍事力を圧倒してしまったわけだ。

では現代日本の非正規な勢力というとなんだろう?明治維新以降、日本人全員を武士化することで経済発展と軍事力の増強を目的としたと考えられるような政策が推し進められてきた。サラリーマン=かっての侍と考えると、日本人(男)総武士化は軍事力を抜きにして、昭和、平成とそのまま続いているように見える*1。多分、白襟奴隷化法案*2が通過すれば制度的には、日本人全員の武士化が一つの完成を見るだろう。となれば現代日本の非正規な勢力とは、派遣などの非正規雇用の勢力ということになるだろう。であるなら下元九運における革命とは、非正規雇用の人間が企業の中枢を握るような活動として現われるのではないだろうか。

*1:そしてその一方で女性の弥生時代まで遡るような先祖帰りもまた進行している。

*2:すでに1年前にこういった優れた考察がなされている。