時の記念日

今日6月10日は時の記念日だ。これは天智天皇が即位して10年の4月25日(太陰太陽暦)に日本で始めて漏刻(ろうこく:水時計)を使った時刻を宮中に知らせるようにしたことを記念している。当時の太陰太陽暦の4月25日は、現代の6月10日に当たるとされたので、6月10日が時の記念日になった。しかし時の記念日が制定された大正9年の計算に間違いがあったようで、歴史データベース on the Webでは6月7日になっている。

その後、陰陽寮が設置された際に陰陽寮漏刻博士2名がおかれた。多分交代で時刻の管理に当たっていたのだろう。水時計を使用していたということは、陰陽寮が機能していた時代の宮中の時刻は平均太陽時を基本にした管理が行われていたと推測できる。多分、六壬勘文で使用している時刻は平均太陽時であったろう。