借金玉さんにベットする

発達障害でも仕事の苦痛とミスを減らすことができるノウハウ集

借金玉(twitter-id:@syakkin_dama)さんが、ネットでの誹謗中傷に対して訴訟という形で筋を通すことにしたそうで、「自分にベットしてくれ」と呼び掛けていたので私も乗ることにした。その一環で借金玉さんの『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術 Kindle版』を購入した。

昨日の『リアルだとできない』のエントリで書いたように、私は確定診断はないものの、ほぼ確実にASD圏内の人間なので、借金玉さんの自己紹介は身につまされることが多かった。私も連続稼働でアベレージ出すことができなくて、それをパルス駆動の尖頭出力で誤魔化してきたクチだ。そしてそれでおっつかなくなって鬱になってドロップアウトした人間だ。マルチタスクはできなくて、シングルタスクで処理して行くしかない。そのくせスケジューリングは今でも苦手だ。

年齢的には私の方が借金玉さんより30くらいは年上だと思う。今から25年くらい前か、私が40くらいのころから日経サイエンスで今でいう『発達障害』が取り上げられるようになってきた。当時は自分に関わる話とは思えなかったかったけど、娘の学童保育の関連で川崎市の『くさぶえの家』という知的障害のあるASDの子供たちを支援する施設との合同バザーの打ち合わせに出て、そこの指導員の方から、

ウチの子供達は、決まりが何故そうなっているのか推測できない。
なので悪いことをしたら、その場で叱って欲しい。
そうやって決まりとの付き合い方を学んで行くしかない。

という話を聞いて、「自分もそうだ」と気が付いた。そこからASDについて理解して行くことになった。小さい頃に母親が「出ていけ」と怒ったのは、実際には「御免なさいしろ」だったのを理解できたのは50過ぎてのことだった。せめて高校くらいまでに発達障害の自覚と知識があったら、茶番を含めたプロトコルを意識的にインストールすることで、もうちょっとイージーな人生だったと思う。

購入した本を要約すると、

発達障害のアンタが自覚で変えられることはたかが知れてる。道具とセレモニーで補え、かなり楽になるぞ。
以下、ブレークダウンして行く。

で、個々のノウハウが解説されて行く。中には既に自分でやっているものもあった。カバンに全部詰め込め、なんかがそれだ。
道具の部分はともかく、セレモニーを導入しろという部分は私に無かった視点で非常に参考になった。この本は非常に汎用性が高いと思う。