奇門遁甲

圓寂坊の御師さんから奇門遁甲の全伝の伝授を受けたのが2010年の3月だから、もう7年前になる。それ以前に黒門さんから色々盗ませてもらっていたので、伝授に必要な期間は正味1日くらいだった。そうは言っても奇門遁甲の呪術的な部分、特に玉女閉局法における北斗の踏み方での注意点や、用法における口伝といった重要な部分はしっかりと伝授された*1。圓寂坊の御師さんからは、伝授を受けた時に「松岡さんは今のところ受一人の弟子です。」と言われた。その後、圓寂坊の御師さんは全て御仏に委ねた生活に入って占いを全て捨ててしまったので、御師さんの弟子は後にも先にも私一人ということになる。

そして伝授された奇門遁甲や黒門さんから盗ませてもらった知識を基に『一般方位論』を書いて極少部数を鴨書店に持ち込んだのが2014年で3年前のことだ。かなり高い値付けだったけれども完売したらしい。次に『奇門遁甲房中術』をコミケで頒布するようになったのが2015年の冬からになる。こういったことを通じて標準的な奇門遁甲を広めて行くための素地を作ることに少しは貢献できたのではないかと思ってる。

一昨年くらいから『術奇門』を売りにした講義も行われるようになって来てるらしい。ただ伝え聴くところによると、奇門遁甲の基本的な用法である『出門遁』や『入門遁』の遁法や坐向まで術奇門として教えているらしくてなんだかなぁって感じだ。私にとって『術奇門』というと『真人閉六戊法』や『玉女反閉局法』のことなんだよね。

*1:もっとも実際に玉女閉局法を使っての緊急脱出を試みたことは今のところない。