八将軍

八将軍-Wiipediaだと、八将軍は『陰陽道の』が枕についている。多分、かなり古くからある暦注なんだろう。そういえば『天保新選永代大雑書萬暦大成』にも八将軍は出てくるけれども災煞は出てこなかった。どうして日本の暦には災煞がないのだろう?

なお八将軍というのは太歳、大将軍、太陰、歳刑、歳破、歳殺、黄幡、豹尾の総称であるというのはWikipediaの通りで、この中で八将軍とは言いつつも、武官の姿で描かれるのは、歳刑、歳殺、黄幡の3つで、太歳、大将軍、歳破の3つは文官の姿で描かれ、太陰は女神として描かれている。残る豹尾の姿は文官でも武官でもない男神として描かれている。

八将軍それぞれに固有の吉凶象意をもっている。また黄幡は羅睺、豹尾は計都の精とされているけれども、ラーフとケートが黄道上では真反対に来るのを反映しており、黄幡と豹尾は十二支で衝の位置にある。

八将軍全てが年の十二支から計算される。太歳はその年の十二支と同じで、歳刑はその年の十二支が刑する十二支、歳破はその年の十二支の衝の十二支というのは名前から判る。

太陰は年の十二支から4つ目の十二支にくる。歳殺、黄幡、豹尾の3つは三合局の墓支に関連しており、黄幡は年支の三合局の墓支、豹尾は黄幡の衝、歳殺は墓支の次の墓支になっている。

大将軍が少し特殊で、方合と関連しており3年間同じ方位に留まるので『三年塞がり』の別名を持っている。方局仲支の90度反時計回りの位置を占める。90度なので大将軍も必ず仲支ということになる。ただこれを八方位として解釈した場合、大将軍は災煞と同じく四正に回座するので、ひょっとすると大将軍と災煞が混同された結果、災煞が日本の暦に乗らなくなったということなのかもしれない。教えて偉い人。